講談社文庫<br> 釜石の夢―被災地でワールドカップを

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講談社文庫
釜石の夢―被災地でワールドカップを

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062931663
  • NDC分類 783.48
  • Cコード C0175

出版社内容情報

2019年日本ラグビーワールドカップの開催地が決定。被災地釜石がそのひとつとなった。震災の現実、復興の困難とWC実現への道。2015年春、2019年日本ラグビーワールドカップの開催地が発表。釜石はその決定地の筆頭として全世界に発信された。スタジアムの建設地は、中学生・小学生が全員助かり「釜石の奇跡」とも言われた釜石の沿岸・鵜住居である。同時に鵜住居は多くの尊い人命も失われた。被災地の気仙沼出身で、著名ラグビーライターの大友氏はその誘致の大きな力となったスクラム釜石のメンバー。震災の現実、復興の困難とラグビーワールドカップ実現への道を現場から描く。

釜石開催は復興のシンボル。未曾有の困難を乗り越えた人々の姿を全世界に伝えよう。―日本ラグビー協会理事、元・日本代表監督 平尾誠二

”バックアップ”と”フォロー”。震災復興のフィルターを通じ、ラグビーの本質「献身」を教えてくれる一冊だ。―作家 堂場瞬一

―著者・大友信彦より―
「身の丈に合ったスタジアムを」
 これは本書に何度も登場する言葉です。人口36000人の、震災で深く傷ついた小都市に相応しいスタジアムとは? 釜石に住む人たちや釜石を応援する人たちは、立場の違いを越えて、スタジアムの姿を、スポーツイベントの意味を、さらに地域のアイデンティティとは何かを考え、理想の姿を見つけるために議論を重ねていました。次世代に負債を残してはいけないけれど、未来への希望は必要。市民は不自由な暮らしの中で未来を思い、行政は市民感情を気遣い、対話を重ねて合意点を探す。その双方の姿勢に感銘を受けました。実際はすべてがきれいごとで済むわけではないにしても、本書の校正作業をしている時期に国政の焦点にまで発展した新国立競技場問題とは対照的なプロセスだと思います。(中略)本書で紹介した人々の姿や行動が、一人でも多くの方が東北を、釜石を訪れてくれるきっかけになれば幸せです。

序 章 釜石の夢
第一章 スクラム釜石
第二章 戦いの季節
第三章 瓦礫からの夢
第四章 鵜住居
第五章 富来旗
第六章 二〇一九年、その先へ
終 章 東北
謝辞──あとがき


大友 信彦[オオトモ ノブヒコ]
著・文・その他

内容説明

被災地が夢を見ることは許されないのか?新日鐵釜石時代に七連覇を達成したラグビーの町・釜石は復興か、招致かで揺れる。実現不可能だと思いながらワールドカップ招致に向かって立ち上がったラガーマンと、被災民でありながら地元開催に町の未来を見る市民を赤裸々に描くノンフィクション。

目次

序章 釜石の夢
第1章 スクラム釜石
第2章 戦いの季節
第3章 瓦礫からの夢
第4章 鵜住居
第5章 富来旗
第6章 二〇一九年、その先へ
終章 東北

著者等紹介

大友信彦[オオトモノブヒコ]
1962年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。スポーツライター、NPO法人スクラム釜石理事。「Sports Graphic Number」、「東京中日スポーツ」などにラグビー記事を多数寄稿。新日鐵釜石時代から釜石シーウェイブスへのクラブ化、東日本大震災後の復興への足取りも継続して取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

241
テレビで紹介されたので読んでみた。当時平尾監督など関係者が多くの尽力をしてワールドカップ招致に成功する姿に感動した。2018/06/30

ばんだねいっぺい

31
 つい、この間、「フィジーVSウルグアイ」を観てきたので感慨深く読んだ。そうか、負傷者救出などに、選手が助力していたんだな。現地では、釜石の熱気には確実に人々の思いがあることを肌で感じて帰ってきた。願わくば、もう少し、県全体で応援できたらなと県民として思った。2019/09/29

su

9
★★★★★釜石ラグビーの底力を感じました。現在、ワールドカップで盛り上がっているラグビーですが、釜石とラグビーの関わりについてよくわかりました。我がふるさとでは昔のこととされていても、外からみると聖地であることは多いのかもしれません。ワールドカップ誘致に関しては、市民と行政の役割分担もバッチリ。追記。先日、釜石に行きました。復興の基盤となるだろう土木工事が進んでいました。その中にスタジアム予定地もありました。ラグビーのまち釜石。応援しています。2015/10/02

anken99

8
震災で多大なる被害を受けた、ラグビーの町、釜石を巡る物語。2020東京五輪はさておき、その1年前に、2019ラグビーワールドカップが釜石にやってくる。この本に出てきた全ての人、そして東北の人たちと同じようにして、何らかの形でこの大会を応援したいと感じた。前を向いて歩くことの大切さを教えてくれる一冊だ。2016/08/24

ceskepivo

8
震災で被害を受けた釜石市のラグビー・ワールドカップ誘致のストーリー。「ラグビーって良いスポーツだ」と思ってしまう。震災による心の傷をラグビー・ワールドカップを誘致することで乗り越えていく。平尾誠二氏は「(誘致の効果は経済効果よりも)人間の心に宿る効果、地域にもたらす勇気の効果の方がはるかに大きい」と言う。「苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です」という答辞を読んだ梶原君はラガーマンだったというのも感じ入った。2015/08/15

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