講談社文庫<br> 小説太平洋戦争〈5〉 (新装版)

電子版価格
¥1,100
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
小説太平洋戦争〈5〉 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 637p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062931595
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

死出の旅も凛然としなければ統率はできない。「敗北による全滅であってはならない」地獄の島には魂のふれ合いだけはあった。「帝都の表玄関」でありながら絶体絶命の孤島と化した硫黄島。その地下壕に栗林中将以下、二万三千の兵は敵襲を待つ。全滅する以外にない残酷きわまる運命は隆盛日本の象徴・戦艦大和にも降りかかる。降伏か徹底抗戦か、小磯内閣も鈴木内閣も終戦の糸口をつかめないまま、沖縄は最終特攻戦へと突入していた。

関連地図
硫黄島の玉砕戦(一)
硫黄島の玉砕戦(二)
硫黄島の玉砕戦(三)
硫黄島の玉砕戦(四)
硫黄島の玉砕戦(五)
沖縄の決戦前夜(一)
沖縄の決戦前夜(二)
沖縄の決戦前夜(三)
沖縄戦・神雷出撃!
米軍慶良間に上陸す!
沖縄県民はかく戦えり
沖縄に立つ往生戦の火柱!
戦艦「大和」出撃の真相(一)
戦艦「大和」出撃の真相(二)
最終特攻戦となった沖縄(一)
最終特攻戦となった沖縄(二)
最終特攻戦となった沖縄(三)
惨烈! 沖縄戦の終末(一)
惨烈! 沖縄戦の終末(二)
惨烈! 沖縄戦の終末(三)
太平洋戦争関係年表(5)


山岡 荘八[ヤマオカ ソウハチ]
著・文・その他

内容説明

「帝都の表玄関」でありながら絶体絶命の孤島と化した硫黄島。その地下壕に栗林中将以下、二万三千人の兵は敵襲を待つ。全滅する以外にない残酷きわまる運命は、隆盛日本の象徴・戦艦大和にも降りかかる。どんな悲惨がおとずれようと本土から助ける手段はもはやなく、沖縄では、最終特攻戦が始まっていた。

著者等紹介

山岡荘八[ヤマオカソウハチ]
明治40年1月11日、新潟県小出町(現・魚沼市)に生まれる。本名・山内庄蔵、のち結婚し藤野姓に。17年の歳月を費やした大河小説『徳川家康』で吉川英治文学賞を受賞。53年9月30日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

at-sushi@ナートゥをご存知か?

48
 既に大局は決し、本土爆撃の最終防壁となった硫黄島。栗林中将の的確な軍略と、「必死」を運命づけられた兵達を束ねた統率力と人格には敬服するしかない。本土上陸の盾として中学生や女学生まで動員された沖縄戦では、県民はもとより、戦艦大和や学徒兵たちも特攻で命を散らしていく。悠久の大義に生きるため、平然と死地に赴き命を擲つ当時の日本人の死生観というのは現代人の視座からはとても想像がつかない。合掌。2022/08/20

Hiroki Abe

6
どうにか今日までに全六巻を読了したいなと思っておりましたが、とてもじゃない、こんなにも苦痛と思慮と逡巡をさせられるとは。第五巻では硫黄島での激戦と沖縄での激しくも残酷な決戦が描かれています。本土決戦を一日でも遅らせるために我が身を捨て国の為に殉じていく。硫黄島に沖縄と未来の日本のために死屍を重ねる戦争にページをめくる手が止まってしまいます。全ては未来へと続く日本、そして日本民族の為、「お国の為に」この言葉をもう一度考え直さなければいけないと深く感じました。2015/08/15

m.taya

2
硫黄島の玉砕と沖縄の悲劇。凄惨な戦場の描写は読み進めるのがつらくなる。特に沖縄の悲劇は、言葉にならない。 当時の人々は国の為進んで死んでいったという現実を理解しきるのは難しいが、その一端でも感じ取り自分の子どもに伝えていきたいと思う。

rinrinkimkim

1
5まで読んで今更ですが山岡さんは海軍に従軍されていたので本書が太平洋なんですね。中国大陸の話は全く出てこなくて、そりゃわが目わが耳の体験記録(小説に非ず)なわけで。沖縄戦硫黄島戦そして特攻隊の記録。もう読むにはつらすぎます。70年しか過ぎていないんですよ。兵隊さん、住民の皆さんのクソ意地、クソ根性で降伏しないんですよ。激戦中「解散」って!何それ!でも生き残った沖縄の人々はこの先ナツコのようにたくましく海を自由に行き来して生活立て直すのです。ナツコを思い出さずに入られなかった。2018/02/14

くらーく

1
この当時のアメリカはどう考えていたのだろうか。無条件降伏って、敗戦国にとっては、受け入れがたいものだったのだろうか。第一次世界大戦の敗戦国ドイツの実情を知っていても、降伏せずに、戦い抜くつもりだったのだろうか。 もう、勝てる見込みは全くなくて、それでも希望的誤報に欣喜雀躍している。。。あわれだ。 今の時代だからこそ、このような気持ちで読めるのだが、哀れで惨めだ。陛下の赤子を何だと思っているのだろう。2018/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9767660
  • ご注意事項