出版社内容情報
大嵐に襲われた江南。江南を取り込もうとやってきた巨山のイエラ王女と、イウォルやクワンの駆け引きが繰り広げられることになり――未曾有の大嵐に見舞われ深刻な被害を受けた“江南”。折しもクワン王子に請われて隣国を訪れていたソニンは、国民の困窮する姿を見て心を痛める。“巨山”はすかさず食料の援助を申し出るも、侵略の布石ともとれる話に警戒するクワン。そんな中、“江南”に向かう“沙維”のイウォル王子が乗る馬に魔の手が迫る。
はじめに
一 春
二 ソニンの憂鬱
三 再び江南へ
四 セオ
五 嵐
六 救いの手
七 父と娘
八 王女来訪
九 棚田の月
十 家族
十一 鷺の村
十二 濁流
十三 代償
十四 狼の死
十五 去ってゆくもの
菅野 雪虫[スガノ ユキムシ]
著・文・その他
内容説明
未曾有の大嵐に見舞われ深刻な被害を受けた“江南”。折しもクワン王子に請われて隣国を訪れていたソニンは、国民の困窮する姿を見て心を痛める。“巨山”はすかさず食料の援助を申し出るも、侵略の布石ともとれる話に警戒するクワン。そんな中、“江南”に向かう“沙維”のイウォル王子が乗る馬に魔の手が迫る。
著者等紹介
菅野雪虫[スガノユキムシ]
1969年福島県南相馬市生まれ。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
71
大嵐に見舞われた江南を援助しようとやって来たイェラ王女の覚醒と進化がすごくて驚きました。強烈な個性の父王にも一歩も引かず自分の思いを貫き通す姿がかっこいい!相変わらずミナ王妃一派に迫害されているクワン王子は強い上に本当に優しい人。今回は特にその優しさが身に沁みました。巫女ではなくやっと「人間」になってきたソニンが悔しさを自覚する場面は切なかったけど、そこからまた一段と成長していくんでしょう。次巻が楽しみです。2022/10/10
絳楸蘭
25
武力を使わなくても民衆を味方に、国を手に入れる方法を躊躇いもなくやってのけようとするその心の強さと行動力に舌を巻く。そして、本人無自覚のまま次代の王族たちを魅了するソニン。三国が和平のまま存続するか、戦が起こるのかがこれからのソニンの在り方に懸かってくるのかもしれない。2015/04/04
ぐっち
22
今回は待望のクワンVSイェラ編!見た目には美男美女なのに、虎と狼とか面白すぎます。天災に見舞われたからといって、支援を両手放しに喜んでいいわけではないのが深い。あと残り1冊。早く出てほしいような読み終わりたくないような。ソニンに恋物語はあるのかないのかが気になります。2015/04/11
豆乳くま
20
紗維のイウォル、江南のクワン、巨山のイェラ、三国の若い王族が一堂に会した今巻。戦の傷がやっと癒えてきた江南に追い打ちをかけるように大嵐に見舞われ、ソニンはまたも激動の渦中に。見込み違いの元巫女はクワン、イェラに熱望されます。国同士の均衡が破れたら、それぞれはどう動く?ジュブナイルなファンタジーだけど政治や経済、戦や天災、綺麗事だけでないそれらをきちんと伝える気持ちが凄いです。2015/04/18
豆乳くま
14
半島の三国が、一堂に介して若いながら王子王女の政治的な駆け引きが炸裂。情に流されず利益だけを追求してきた巨山の女王イェラもまたソニンと交流していくうちに考えを改めるようになった。ソニンは『夢見』の力が不安定で天山から返されたけれど、ソニンの本当の力は夢見ではなく人の気持ちを本来に戻す力なのかも。2021/08/29
-
- 電子書籍
- 一橋ビジネスレビュー 2023年AUT…
-
- 和書
- 人工心肺安全マニュアル