出版社内容情報
三軒茶屋のプラネタリウム(兼バー)。店主・和真の下に弟が、娘の月子と共に帰ってくる。親子3人の奇妙な共同生活が開始。三軒茶屋のプラネタリウム(兼バー)。店主・和真の下に弟が、娘の月子と共に帰ってくる。親子3人の奇妙な共同生活が開始。
柴崎 竜人[シバザキ リュウト]
著・文・その他
内容説明
都会の路地裏にあるプラネタリウム、「三軒茶屋星座館」。その店主、和真のもとへ十年ぶりに弟の創馬がおしかけてきた。小学生の娘、月子を連れて…。星座館で語られる超現代語訳“ギリシャ神話”が、人の絆をつくり、仲間を家族に変えていく。声をあげて笑い、本気で泣ける、心温まるエンターテインメント小説。
著者等紹介
柴崎竜人[シバザキリュウト]
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞し作家デビュー。脚本も多数手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
114
星座館なので上品なイメージでしたが、三軒茶屋だからヤンチャになりますね。登場するギリシャ神話の神々もヤンキーで俗っぽい。これは本来の姿でギリシャの神様も人間の延長だから。決して上品ではないけど愛すべき人達が沢山登場する。次作が気になります。2018/07/30
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
88
猥雑で下町の雰囲気を残した街三軒茶屋。立ち飲み屋、お洒落なレストラン、風俗店が同居するそんな街。その三軒茶屋にある小さなプラネタリウム兼バーを舞台にした連作短編集。店長の和真の元に突如現われたのは長年音信不通だった弟創馬とその娘月子。彼らと店の常連らが繰り広げる日常劇。三茶にこんな店があったらきっと通ってしまうだろうな。グラス片手に寝てるかもしれないけどね。サクッと読める話でした。「まほろシリーズ」と感じが近いかな。でも残念ながら、まほろに比べるとキャラが弱い。ギャグのような神話もなんだかさぶい。★★2016/03/01
はる
84
表紙の雰囲気から静かな物語かと思ったらちょっと違う。主人公もチャラい感じで読み初めはちょっと微妙。でも、人情味ある物語や個性的な登場人物は読んでいて楽しく、彼らが絆を深めていく展開は素敵です。最初は嫌悪感さえ感じたギリシア神話の下世話な意訳も、慣れてくると楽しくなってくる笑。ラストも爽やかで良かった。2019/10/17
たるき( ´ ▽ ` )ノ
81
プラネタリウム兼バーという設定に、ものすごーーーーく惹かれた!!星座にまつわるギリシャ神話には興味があったけど、そういう本を読む気にならず知らないままだった。この本で知ることができたけど、とっても現代風な訳し方(笑)ぶっ飛びすぎていて、もう少しソフトな方が良かったな(^^;)だけど、こんなバーには行ってみたい♪話自体は面白かったので、続きも読んでみようかな。2017/04/13
papako
78
気になっていたシリーズ。三軒茶屋に縁はなくて、一度行ったっきり。でも、大きな通りと細かい路地がぎゅっと集まっていて面白そうな街だなという印象。その三軒茶屋にある小さなプラネタリウムが舞台。店主の和馬、双子の弟創馬と娘の月子を中心に、いろんな人達の人生と星座のお話をリンクさせて物語がすすむ。とにかく和馬の独特な星座の現代語訳が楽しい。ちょっと前の作品だから言葉は違うのかもしれないですね。さてさてシリーズ読みます。2022/01/10