講談社学術文庫<br> 天皇の歴史〈2〉聖武天皇と仏都平城京

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講談社学術文庫
天皇の歴史〈2〉聖武天皇と仏都平城京

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924825
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0121

出版社内容情報

八代七人の天皇が統治した「王都」平城京は、仏教思想の根拠地、「仏都」であった。波乱に満ちた古代天皇の生涯と王都の変遷を辿る。講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集がついに学術文庫化。第2巻の本書では、飛鳥時代後期から平安時代初期を扱い、聖武天皇を中心に歴代天皇の治世と王都・王宮の変遷を究明する。天武天皇崩御後、持統、元明、元正という女性天皇によって護られ、聖武へと継承された天武直系の皇統。聖武皇女は史上初の女性皇太子となり孝謙として即位。直系皇位継承における女性天皇の役割とは何かを説き、王権の転成をたどる。また、藤原京、平城京、平安京など、変遷する王都がどのように建設されたかを詳述、その実像を探る。本書の中心となる平城京は、八代七人の天皇が統治した「王都」であるとともに、国家安穏をもたらす仏教思想の根拠地「仏都」でもあった。古代社会に仏教がどのように根ざしていったのか。聖武天皇による仏教宣揚と東大寺大仏開眼へと続く苦難の道をたどるとともに、民間布教に心血を注いだ仏教者たちの活動を描き出す。さらに、平安遷都後、平城京跡はどう管理され、利用されたのか。平城の地に立つ寺院はその後どのように法灯を保ったのか。奈良の都の原像を探る。〔原本:『天皇の歴史02巻 聖武天皇と仏都平城京』講談社 2011年刊〕

序章 天皇の都・仏の都
   1 二月堂の夕景
   2 大伽藍本願聖武皇帝
   3 仏と神と御霊
第一章 飛鳥から平城へ
   1 天智天皇と天武天皇
   2 天武朝の転換点
   3 天武直系皇統の創出
   4 飛鳥・藤原・平城
第二章 平城宮の儀礼と政務
   1 平城宮のすがた
   2 内裏と大極殿
   3 二つの朝堂院
   4 朝堂と曹司
第三章 聖武天皇
   1 皇太子首親王
   2 聖武天皇と光明皇后
   3 天平の疫病大流行
   4 変乱と遷都
第四章 行基と知識と天皇
   1 仏都平城京と行基
   2 大野寺土塔
   3 難波・狭山・昆陽
   4 疫病大流行の前後
   5 蘆舎那大仏
第五章 四字年号時代
   1 陸奥産金のインパクト
   2 光明皇太后と藤原仲麻呂
   3 空前の専制君主、称徳天皇
   4 変貌する王宮とイデオロギー
第六章 桓武天皇
   1 光仁から桓武へ
   2 百済王氏と交野
   3 平城京との訣別
   4 平安京の新京
第七章 平安京の王権
   1 平城天皇の功罪
   2 嵯峨天皇
   3 爛熟と転換
第八章 仏都の命脈
   1 廃都後の平城京
   2 七大寺の法灯
   3 東大寺と興福寺
あとがき
参考文献
年表
歴代天皇表
天皇系図
索引


吉川 真司[ヨシカワ シンジ]
著・文・その他

内容説明

女性天皇たちが護った天武直系の皇統。期待とともに即位した聖武天皇を待ち受けていたのは、相次ぐ天災と政変、疫病の大流行だった。苦悩する天皇は仏教に深く帰依し、平城京は仏都の彩りを濃くしていく。そして、空前の専制君主・称徳天皇、聖武朝の否定者・桓武天皇が、新時代を拓いた―。波乱に満ちた古代天皇の生涯と、宮都の実像を活写する。

目次

序章 天皇の都・仏の都
第1章 飛鳥から平城へ
第2章 平城宮の儀礼と政務
第3章 聖武天皇
第4章 行基と知識と天皇
第5章 四字年号時代
第6章 桓武天皇
第7章 平安京の王権
第8章 仏都の命脈

著者等紹介

吉川真司[ヨシカワシンジ]
1960年生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。京都大学教授。専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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榊原 香織

104
聖武天皇の動きがけっこう謎。日本全国死亡率25~35%て恐ろしい(天然痘) ビジネス用語使ったりして割と面白い2025/02/07

Shoji

46
奈良時代の天皇に関する叙述です。権力争いに明け暮れた時代。宗教、タタリ、宣託、密告など、これら非科学的なことが政治をする上で正当な理由になり得た時代です。一方、律令制が整い、海外に目を向け、国家の体が発芽した時代でもあります。悲しいことに貧富差による差別の走りの時代かとも思います。そんな時代の歴代天皇について解説されています。この本は、聖武天皇を美化している嫌いがありました。私は、聖武天皇こそ歴代天皇の中で最も専制君主だったと思っています。もちろん私見です。2019/11/18

ふたば

5
日本の歴史の中で、一番興味のある時代に関する本。内容が濃く、一筋縄では読めない。一度、一通り読んだが、これからも継続的に、各パートをじっくり読みこんでいきたいと思う。聖武天皇が目指した、壮大な仏教の都。深く国を憂慮し、御仏の加護を願った都は、桓武天皇のあまりにも(有能ではあるようだが)冷徹な裁断によって、置き去りにされたが、その後も嵯峨天皇所縁の皇族・貴族によって守られた。長い時の中で、ゆっくりと朽ちて行きはしたが、今でも、多くの日本人が郷愁を感じる場所であると思う。2018/05/08

chang_ume

5
全国平均死亡率が25〜35%(!)とも推計される破局的な「天平の疫病大流行」から、御霊信仰・太子信仰・神仏習合・大仏建立などを通じて救済・復興される列島社会。その時代状況のなかで、七大寺を核とした「仏都」である平城京が、宗教センターとして廃都後の平安期以降も機能を続けました。その他、天皇譲位や女性天皇の問題など、「天皇」を軸とした叙述の一貫性が通史的理解を促します。律令国家から王朝国家への転換について、「承和の聖代」と称された仁明朝を画期とする理解も新鮮。古代前期を見通す好著です。2018/02/15

∃.狂茶党

4
一巻と比べて、だいぶ読みやすく、理解しやすい。 資料が増えたし、語るべきこともだいぶ整理されたのだろう。 しかし、仏教伝来から、日本古来の祭儀を凌ぎかねないほどの隆盛を得た、仏教の教え自体はよくわからない。 最後の方で、仏教についてちょこっと触れてはいるが、そこら辺は別の本を読まないといけないのだろう。2025/06/23

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