講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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講談社学術文庫
興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

  • 羽田 正【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924689
  • NDC分類 678.23
  • Cコード C0122

出版社内容情報

史上初の株式会社から、グローバル化は始まった。喜望峰から長崎まで、広大な海域を舞台に躍動する200年。シリーズ屈指の異色作!講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第3期の3冊目。
近年ますます進展する世界の「グローバル化」は、いつ始まったのか。ひとつの大きな転機をもたらしたのが、17世紀のヨーロッパに相次いで誕生した「東インド会社」である。本書は、この「史上初の株式会社」の興亡を通して、世界が近代に向かって大きく変貌した200年を描きだす異色作である。
ヴァスコ・ダ・ガマの「インド発見」に始まった「ポルトガル海上帝国」に代わって、16世紀末から東インド航海で大きな富を得たのが、オランダとイギリスだった。喜望峰からインド、東南アジア、中国、長崎にいたる海域、すなわち「アジアの海」が、この時、世界の中心となり、人々の交流の舞台となったのである。
イェール大学の設立に大きく寄与したイギリス東インド会社マドラス総督、エリフ・イェールや、平戸の日蘭混血児で後にオランダ東インド会社バダヴィア首席商務員の妻となったコルネリアなど、数奇な運命をたどった人びと。綿織物や茶、胡椒など、ヨーロッパの市場を刺激し、近代の扉を開いたアジアの商品。そして、東インド会社がその歴史的役割を終えた時、世界はどのように変貌していたのか。
[原本:『興亡の世界史15 東インド会社とアジアの海』講談社 2007年刊]

はじめに
第一章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海
ヴァスコ・ダ・ガマのインド「発見」
ポルトガルの「海の帝国」
ポルトガル海上帝国の成立
「海の帝国」の限界
第二章 東インド会社の誕生
東インド会社の設立
東インド会社のインド洋海域への進出
東インド会社の仕組み
第三章 東アジア海域の秩序と日本
明帝国と東アジア海域の国際秩序
ポルトガル人の進出とイエズス会
日本の「鎖国」政策とオランダ東インド会社
第四章 ダイナミックな移動の時代
アジアの人々の移動
東インド会社の船
ヨーロッパの人々の往来
アジアの船│ダウとジャンク
第五章 アジアの港町と商館
長崎とオランダ東インド会社商館
マドラスとイギリス東インド会社商館
バンダレ・アッバースと複数の東インド会社商館
第六章 多彩な人々の生き方
長崎と女性・混血児
マドラスと私貿易
バンダレ・アッバースと商館長
第七章 東インド会社が運んだモノ
胡椒と香辛料

織物
第八章 東インド会社の変質
フランス東インド会社の挑戦
商事会社から政治権力へ
「海の帝国」から「海と陸の帝国」へ
オランダ東インド会社の変質
第九章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容
イギリス東インド会社の苦境
フランスとオランダ東インド会社の解散
アジアの海の変容
おわりに
参考文献
年表
主要人物略伝 .
索引


羽田 正[ハネダ マサシ]
著・文・その他

内容説明

一七世紀、さかんな交易活動で「世界の中心」となっていた喜望峰からインド、中国、長崎にいたる海域に、英、蘭、仏の東インド会社が進出した。茶や胡椒など多彩な商品でヨーロッパの市場を刺激し、近代の扉を開いてグローバル化の先駆けとなったのである。「史上初の株式会社」の興亡と、その二〇〇年間の世界の変貌を描く、シリーズ屈指の異色作!

目次

第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海
第2章 東インド会社の誕生
第3章 東アジア海域の秩序と日本
第4章 ダイナミックな移動の時代
第5章 アジアの港町と商館
第6章 多彩な人々の生き方
第7章 東インド会社が運んだモノ
第8章 東インド会社の変質
第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容

著者等紹介

羽田正[ハネダマサシ]
1953年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。東京大学東洋文化研究所所長を経て、東京大学理事・副学長、東洋文化研究所教授。主な著書に『イスラーム世界の創造』(アジア・太平洋賞特別賞、ファーラービー国際賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

83
中世の経済の中心を見たようでした。17世紀に交易活動を盛んに行い、ヨーロッパ市場に権力を伸ばしていった東インド会社。世界初の株式会社として経済のグローバル化の最先端をいったのですね。東インド会社の興亡がなければ、今のグローバル株式会社の形も違っていたのかもしれません。ヨーロッパの市場の基礎と世界の変貌は経済の歴史であり、世界の歴史でもあるのですね。2017/12/05

masabi

18
【概要】東インド会社を核に海にまつわるあれこれを扱う。【感想】株式会社の走りとされる東インド会社は一企業ながら、要塞建設、貨幣鋳造権、条約締結権など一部の国家の権限を有してもいる。時に軍人や傭兵を雇い地元の統治政権や他の東インド会社と戦争もする。東インド会社の多面性、イギリス・オランダ・フランスの東インド会社の差異がわかりやすく書かれている。 2019/08/03

nagoyan

16
優。ポルトガルの「海の帝国」の挫折後、アジアに進出した蘭英仏の東インド会社の紆余曲折した足跡と、これを迎え入れた海域アジアの諸勢力。世界史教科書的な植民地支配への単線直線的な東インド会社像は明確に否定される。本国の過干渉あるいは放置。会社の利益そっちのけで私利私欲の追求に走る社員。そうした中で、長崎出島と唐人屋敷に窓口を絞り内外の截然とした区分けと貿易の徹底管理を目指した徳川政権の特異さが目立つ。他方で、蘭本国にわたってまで自分の財産と正義を守ろうとした勇敢なコルネリアのエピソードには胸熱くなる。 2021/06/17

かんがく

13
蘭英仏の東インド会社を主人公にしつつ、アメリカ、南アジア、西アジア、東南アジア、東アジア、日本と各地域の海から見た歴史を述べていくスケールの大きな本。東インド会社とアメリカ大陸の存在が自由貿易と産業革命をもたらしたが、同時期に成立した国民国家とともに、東インド会社の衰退をもたらしたというストーリーが面白い。日本の鎖国についても、ムガル帝国やサファヴィー朝など同時期の遠く離れた国と比較されているため新たな発見が多くあった。詳細な航海に関する記録も充実していて良い。2021/12/29

ふぁきべ

12
16世紀から19世紀にかけての東インド会社を中心としたアジアの海の歴史についての壮大なテーマを横断的に扱う。欧州勢の第一走者はポルトガルであったが、インド貿易の独占には失敗し、国が衰えるにつれ支援が減り、オランダに主役の座を譲ることとなる。王室が中心であったポルトガルと違い、民による活動であったオランダは複数の都市の東インド会社を糾合し、オランダ東インド会社(VOC)を設立する。VOCは東南アジアの島嶼地域の貿易を独占するだけでなく、長崎の拠点も維持することに成功したため、インド・東南アジア・東アジアの→2023/02/27

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