講談社学術文庫<br> ハイデガー入門

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講談社学術文庫
ハイデガー入門

  • 竹田 青嗣【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924245
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「20世紀最大の哲学者」として読み継がれるマルティン・ハイデガーの思想を1冊で理解できる最良の入門書、ついに文庫化!「20世紀最大の哲学者」として今なお読み継がれるマルティン・ハイデガー(1889-1976年)。その影響力は、サルトルからフーコー、デリダに至る現代思想、ガダマーに代表される解釈学、ビンスワンガーやミンコフスキーらの精神病理学、そしてバタイユ、ブランショといった文学研究まで、あまりにも大きく決定的だった。本書は、その巨人ハイデガーの思想の全容を1冊で理解できる、と長らく定評を得てきた名著、待望の文庫化である。
著者は、ハイデガーの生涯を概観した上で、「「ある」とは何か」という前代未聞の問いを掲げた『存在と時間』(1927年)を豊富な具体例をまじえながら分かりやすく読解していく。その理解を踏まえて難解で知られる後期思想の世界に分け入り、読者をたじろがせる膨大な著作群に明快な見通しが示される。その上で、20世紀末に突如として勃発した、ハイデガーのナチズムへの加担問題という微妙な話題にも躊躇することなく取り組み、この問題をどのように考えればよいのか、最良のヒントを与えてくれる一書ともなっている。ここにある「学問と政治」の関係という問題は、温暖化問題や原発問題など、今日世界中で次々にクローズアップされてきていることは誰の目にも明らかである。ハイデガーについては、「黒ノート」と呼ばれる草稿の公刊を機に、再び反ユダヤ主義と哲学の関係が取り沙汰されるようになってきている。
このように、今日ますます切迫した問題と深く関わるハイデガーの思想にアクセスするための最良の第一歩として、本書は他に類を見ない価値をもっている。学術文庫版のための書き下ろしをも加えた決定版、ついに登場。

序章 ハイデガー哲学覚書
1 問題的哲学者としてのハイデガー──ふたつの力点
2 新しい人間学──「存在」思想と存在問題
3 ハイデガーを読むために
第一章 「存在」問題について
1 来 歴
2 「存在」問題の提起
3 「存在」とは何か
第二章 『存在と時間』1──人間存在の本質の探究
1 「人間存在の探究」についての全体の構図
2 人間はどういう存在者か
3 世界?内存在
4 世界の世界性
5 世 人
6 内存在
7 頽落
8 気遣い
第三章 『存在と時間』2──死の現存在分析
1 全体存在と「死」
2 証し、良心、決意性
3 時間とは何か
4 歴史とは何か
第四章 「存在」の探究──後期ハイデガー
1 後期ハイデガーを読むために
2 「存在」とは何か──空け開け、無、明るみ
3 アレーテイア、ピュシス
4 近代技術批判と根源的な「一」
5 芸術論
第五章 問題としてのハイデガー
1 ナチズムとハイデガー
2 ハイデガー「存在」論の意義
3 「転回」と「頽落」について
4 ハイデガーとの対決
   レヴィナスとニーチェ──ヨーロッパ批判について

ブックガイド
あとがき
学術文庫版あとがき


竹田 青嗣[タケダ セイジ]
著・文・その他

内容説明

マルティン・ハイデガー(一八八九‐一九七六年)は「20世紀最大の哲学者」として、今なお光を放ち続ける。しかし、その思想は難解で謎めいている。本書は主著『存在と時間』から後期思想に至る展開を平易に描き、物議を醸したナチズムとの関わりをも概観する決定版入門書である。混迷する21世紀の思想と政治を考える上で必携の書、ついに文庫化!

目次

第1章 「存在」問題について(来歴;「存在」問題の提起 ほか)
第2章 『存在と時間』1―人間存在の本質の探究(「人間存在の探究」についての全体の構図;人間はどういう存在者か ほか)
第3章 『存在と時間』2―死の現存在分析(全体存在と「死」;証し、良心、決意性 ほか)
第4章 「存在」の探究―後期ハイデガー(後期ハイデガーを読むために;「存在」とは何か―空け開け、無、明るみ ほか)
第5章 問題としてのハイデガー(ナチズムとハイデガー;ハイデガー「存在」論の意義 ほか)

著者等紹介

竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。哲学者。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイポ

20
■筆者は『存在と時間』の解説を通し、前期ハイデガー哲学の画期的な点を明らかにしつつ、そこに現れる「本来性ー非本来性」および「頽落」の概念が前期・後期にわたるハイデガー哲学の問題点であると指摘する。■前期ハイデガーの主著『存在と時間』の画期性は、「確信成立の条件を取り出す」という現象学的方法により、自分の存在の意味を問う存在である人間=現存在から出発し、存在というものを捉え直した点。しかし、ここに「本来性ー非本来性」および「頽落」という概念が組み込まれることで、現象学的方法が不徹底となる。2022/08/24

koke

13
再読。入門書なのにハイデガーにかなり厳しい。しかも対置されるレヴィナスや著者自身の思想も独特なので、読者自身で誰に賛成するかあるいは独自の答えを出すのか考えさせられる。特に問題になるのが共存在。共存在の概念は、一般的な道徳が外から押しつけられて皆がそれに従うという図式を批判して、個々の実存の内側から倫理を導き出す出発点になる。ところが、実存の存在意味は共同体の中での存在としてあることだ、と言ってしまうとこれは自民族中心主義や全体主義につながるというジレンマ。2022/11/21

Gokkey

10
入門とあるが、「存在と時間」を自力で一通り読んで理解した気になっている私のような門外漢の鼻っ柱を折るような解説。これに加えて自身のハイデガー論を展開するが、この著者の論理展開は好き嫌いが別れそうだ。主として逆説的な視点からハイデガーの論理の矛盾や弱い箇所を指摘する。さらにナチズムに加担した思想的背景を前期ハイデガーに探し求めるような読み方のように思えてならない。但し、ハイデガーの本来的/非本来的という実存の二項対立の線引き自体に論理的な問題点を見いだすという指摘には同意した。2020/05/06

さえきかずひこ

7
『存在と時間』の内容や術語の整理に本書の半分が費やされており、その手際の良さは竹田解説本ならではである。後期ハイデガーの思想的問題や、プラトン批判、ニーチェ批判、レヴィナスによるハイデガー批判などについても適宜触れているが、入門書としては内容が盛りだくさん過ぎる。まず、『存在と時間』を理解したい人は部分的に第3章までを読むのも良いだろう。2017/11/25

なつのおすすめあにめ

6
もちろん入門書だけ読んでわかった風になるのが一番ダメなわけですが、それも難解かつ反ユダヤ主義との関係性もあるハイデガーとなればなおさら難しいのです。でも、わかる部分はわかる。自分が31年生きてみて、様々な経験(全く個人的で固有な時間)から知識、頭での理解よりも身体で深く実感できる。マルクス・ガブリエルはナチのハイデガーなんか読むな!と言うけれど、それはそれとして的な気持ちになる。ドストエフスキーと村上春樹をあとがきに持ってきてるけど、自分も文学よりの理解の仕方をしているのかも。そこらへんをディスられそう。2021/11/14

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