講談社学術文庫<br> 『老子』―その思想を読み尽くす

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講談社学術文庫
『老子』―その思想を読み尽くす

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  • サイズ 文庫判/ページ数 864p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924160
  • NDC分類 124.22
  • Cコード C0110

出版社内容情報

今尚魅力を放つ不朽の名著『老子』を古今東西の研究を踏まえて、徹底的に解読する。5000字の原テクストに潜む可能性を解き放つ。『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹があります。
後の世の『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』などに多大なる影響を与えました。
本書は、『老子』に含まれる諸思想を総合的・体系的に解明して、その諸思想のありのままの内容を分かりやすい形で提供します。その際、馬王堆帛書甲本を始めとする各種の出土資料本『老子』を重視して、古い『老子』の本来の姿を紹介することに努めています。
充実した【注】は、『老子』成立の諸事情を解明するとともに、思想の個々の内容にも深く立ち入るものとなっています。
巻末には、『老子』の原文全文と【読み下し】【現代語訳】を収録しています。
『老子』の初学者から専門家までをカヴァーする決定版です。

前書き
凡例
目 次
第1部 人物・老子と書『老子』
 第1章 老子という人
  1 司馬遷の著わした『史記』老子列伝
  2 謎に包まれた老子という人物
  3 老子イメージの展開と「道家」の形成
  4 ラインアップした道家の書物と人物
  注
 第2章 『老子』という書
  1 戦国時代末期における『老子』の編纂
  2 馬王堆帛書『老子』の出土
  3 郭店楚簡『老子』の新たな登場
  4 北京大学簡『老子』の新たな出現
  5 結 論
 注
第2部 『老子』の思想
   始めに
 第1章 『老子』の哲学
  注
 第2章 『老子』の倫理思想
    注
 第3章 『老子』の政治思想
    注
 第4章 『老子』の養生思想
  注
 第5章 『老子』の自然思想

 
終わりに
『老子』原文・読み下し・現代語訳
後書き


池田 知久[イケダ トモヒサ]
著・文・その他

内容説明

後の『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』に多大な影響を与えた『老子』。それは儒家思想のたんなるアンチテーゼではない。老子の提唱する「無為」「無知」「無学」はニヒリズムではない。最終目標の「道」とは何か?その思想を、哲学・倫理思想・政治思想・自然思想・養生思想の五つの観点から徹底的に解読。付・原文、読み下し、現代語訳。

目次

1 老子の人物と書物(老子という人;『老子』という書)
2 『老子』の思想(『老子』の哲学;『老子』の倫理思想;『老子』の政治思想;『老子』の養生思想;『老子』の自然思想)

著者等紹介

池田知久[イケダトモヒサ]
1942年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。東京大学教授、大東文化大学教授などを歴任。現在、東京大学名誉教授・(中国)山東大学名誉教授。専門は中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非実在の構想

5
京極夏彦を彷彿とさせるレンガ本。執念を感じる。しつこいほど例証をあげており、理路整然として納得がいった。老子のなかには万物を主宰する道と自然(みずから)である万物という矛盾する二つの思想が含まれて、それは皇帝と人民という秦漢帝国のシステムと相似形をなしている。時代が下るにつれ解釈のうえで道は影を潜め自然が強調されていく。老子が持て囃された後漢末、三国、南北朝時代は皇帝権力が弱まり地方分権になった時代で、自然思想と適合していたという指摘には目から鱗が落ちた。2017/05/28

さとうしん

5
副題にある通り、『老子』の訓読・現代語訳はおまけで、その思想についての考証がメイン。部分的に『老子』が『荘子』の影響を受けているという指摘や、民本主義とでも言うべき後代の民主主義や無政府主義に通じる思想が読み取れるといった指摘は面白いが、これらの指摘の多くは、郭店簡本『老子』の年代を無理に戦国末まで引き下げずとも、通説通り戦国中期のものと位置づけても充分通用するのではないかと思う。この点だけが残念。次回作としては、出土文献本を踏まえた『周易』の思想について書いて欲しい。2017/03/17

M

2
下村湖人の「論語物語」で湖人なりの孔子の教えに触れ、非常に感動したのを覚えているが、その話の中に登場する老荘思想を持った人物にはあまり共感できなかったことを読みながら思い出していた。以前、「荘子物語」を読み、荘子に触れ、そして、今回は老子の思想を読み解いていたが、倫理思想として「柔弱」の生き方は学ぶところも多かったが、「虚無」「無為」の思想に感心はするが、私には真似できないなと思わされた。現実を見据え清濁併せ呑みながらも、喜怒哀楽を味わう中で自らの感性を育みながら他人と共生していくのが理想かなと私は思う。2019/05/05

cotatumikann

0
図書館。ほかにも老子の本を何冊か読んでみたがこの本が一番しっくりきた。2023/11/03

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