講談社学術文庫<br> ブルジョワ―近代経済人の精神史

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講談社学術文庫
ブルジョワ―近代経済人の精神史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 624p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924030
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0133

出版社内容情報

20世紀初め、マックス・ヴェーバーが自ら後継者に指名したドイツの経済学者の代表的大著。資本主義の精神とは何か?20世紀初め、マックス・ヴェーバーが自ら後継者に指名したドイツの経済学者の代表的大著。
『近代資本主義』でゲルマン人企業家のなかに「ファウスト」的精神を見出し、『ユダヤ人と経済生活』でユダヤ人をメフィストフェレスに擬えるなど、資本主義に関する特殊研究を数多く発表してきたゾンバルトは、本書では「経済生活における精神とは何か」を問い、資本主義の精神の発生をとらえようと試みる。
その視点は中世ヨーロッパからアメリカ合衆国まで縦覧し、かつての海賊から現代ブルジョワまでの流れをたどり、企業精神の起源を探っていく。

原著:Werner Sombart,Der Bourgeois,Zur Geistesgechichte des modernen Wirtschaftsmenschen,1913

はじめに
第一巻 資本主義精神の発展 
 第一部 企業精神/第二部 市民精神/第三部 資本主義の精神の国民別発展/第四部 ブルジョワ 過去と現在
第二巻 資本主義の精神の源泉
 第一部 生物学的基礎/第二部 道徳的諸力/第三部 社会的状況
おわりに


ヴェルナー・ゾンバルト[ヴェルナー ゾンバルト]
著・文・その他

金森 誠也[カナモリ シゲナリ]
翻訳

内容説明

資本主義は、どこから始まり、どう発展してきたのか?中世の遠征、海賊、荘園制度。近世以後の投機、賭博、発明。そして宗教、戦争―。歴史上のあらゆる事象から企業活動の側面を見出し、企業家の精神と市民の精神を軸に解明に挑む。ヴェーバーと双壁をなす歴史学派経済学の第一人者が、第一次世界大戦開戦の前年に発表した、代表的大著の完訳。

目次

第1巻 資本主義精神の発展(企業精神;市民精神;資本主義の精神の国民別発展;ブルジョワ 過去と現在)
第2巻 資本主義の精神の源泉(生物学的基礎;道徳的諸力;社会的状況)

著者等紹介

ゾンバルト,ヴェルナー[ゾンバルト,ヴェルナー] [Sombart,Werner]
1863~1941年。ドイツの経済学者、社会学者。ベルリン商科大学教授、ベルリン大学教授を歴任

金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。NHK勤務の後、広島大学・亜細亜大学・静岡大学・日本大学等の教授を歴任。1993年に日本独学史学会賞、2007年に国際文化表現学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SQT

4
冒険家(略奪)+封建領主(支配)+企業(一定の目的の下に動員)+市民精神(これが無ければ悪評の方が高くついて事業拡大は無い)(アルベルティ→ダヴィンチ祖父→ベンジャミン・フランクリンの公正・節制+計算能力)=初期資本主義→近代資本主義(個人の資質は問われない、会社単位で考えられるから)市民精神(商人気質)の理念型はフィレンツェ、ゾンバルトは機能主義で本質主義っぽく民族や血筋を理由にもするが第二次本能(p297)という社会化が果たした役割も記述している 2017/03/02

M

3
ゾンバルトの著作の中でも500ページを超える本著をこれほど軽快によめるのは訳者の力も大きいが、やはり彼の文筆家としての才と彼独自の着眼点と考察が独創的であるからであろう。ヴェーバーの思想は有名であるが、以前から資本主義の起源はそんな単純ではなく、寧ろそこまでに至る過程—精神史の考察—が決定的に欠けているのではないかと考えていた。いずれにせよゾンバルトのこの著作は資本主義の起源を考察する上で、有意義な示唆に富み、今後の資本主義を考察するにおいて振り返りたいと思える著作の1つであり、精神史に興味を抱かされた。2019/04/26

Nepenthes

0
第2章:前資本主義的経済志向、これが知りたかった。近代資本主義成立以前の社会と価値観、それは現代の標準的なそれらからは想像し難い見識の宝庫だった。初読時、目から鱗が落ちるような、心に突き刺さるような興奮を感じたのを覚えている。社会とは何か、資本とは何か、そしてそれらを組み合わせた資本主義社会とは何なのか、そしてそこで生きる個人とは。全ての命題において多分な示唆を含んでいる。近代経済人の”精神史”というタイトルに託された独特の深み。ゾンバルト著の傑作の一つ。2021/10/29

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