講談社学術文庫<br> 故郷七十年

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講談社学術文庫
故郷七十年

  • 柳田 國男【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923934
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

故郷播州と利根川のほとり、親族、官途、そして学問……。齢八十をすぎた民俗学の創始者が語る尽きせぬ思い。近代日本人の自伝の白眉昭和32年(1957)、神戸新聞社は翌年の創立60周年を迎えるにあたって、兵庫県出身で82歳の柳田國男に回顧談を求めました。柳田はこれを快諾、25回にわたって聞き書きがおこなわれ、200回にわたる連載記事に結実しました。一回の談話は3時間、長いときで5時間に及んだといいます。
起筆の言葉にいわく、
「神戸新聞は今年満六十年を迎えるという話である。人間でいえば還暦というわけであろう。ところが初めて私が生れ故郷の播州を出て関東に移ったのは、それより十年以上も古い昔のことであった。それから私の心身がだんだん育って行くにつれ、私の眼が全国的に拡がり、世界中のことにも関心を引かれるようになったことに不思議はない。しかしそれでも幼い日の私と、その私をめぐる周囲の動きとは八十余歳の今もなおまざまざと記憶に留って消えることはない。いつかそのころに筆を起し私自身の足跡とその背景を記憶するならば、或いは同時代の人たちにも、またもっと若い世代の人たちにも、何か為になるのではないかというのが、かねてから私の宿志であった。
 幸いに時が熟したので、神戸新聞の要請をいれ、ここに『故郷七十年』を連載することにした。それは単なる郷愁や回顧の物語に終るものでないことをお約束しておきたい」
 その言葉どおり、本書は近代日本の知識人の自己形成の物語、明治文学史の重要な一部、民俗学の誕生を語るものとなりました。数ある自伝、回顧録のなかの白眉を文庫本でお届けします。

起筆の言葉
母の思い出に
私の生家
布川時代
辻川の話
兄弟のこと
文学の思い出
学生生活
官界に入って
柳田家のこと
交友録
私の学問
筆をおくに臨みて
故郷七十年拾遺


柳田 國男[ヤナギタ クニオ]
著・文・その他

内容説明

昭和三十二年(一九五七)、齢八十をこえて神戸新聞社に回顧談を求められた碩学はこう述べた。「それは単なる郷愁や回顧の物語に終るものでないことをお約束しておきたい」。故郷播州と利根川のほとり、親族や官途のこと、詩文から民俗学へ…。その言葉に違わず、比類ない自己形成の物語が残された。近代日本人の自伝の白眉。

目次

母の思い出に
故郷を離れたころ
私の生家
布川時代
辻川の話
兄弟のこと
文学の思い出
学生生活
官界に入って
柳田家のこと
交友録
私の学問
筆をおくに臨みて
故郷七十年拾遺

著者等紹介

柳田國男[ヤナギタクニオ]
日本民俗学の創始者(1875~1962)。兵庫県神東郡田原村辻川(現神崎郡福崎町)に生まれ、幼少期を茨城県布川、千葉県布佐で過ごす。東京帝大法科大学政治科卒業後、農商務省に入省。諸官を歴任したのち貴族院書記官長を最後に官界を辞す。朝日新聞社客員、論説委員。国際連盟委任統治委員会委員としてジュネーブ在勤。1910年郷土会を結成、1913年『郷土研究』を発行。1951年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

28
民族学者と高名な著者。晩年の聞き書きをまとめた作品で話題はあちこちに飛び、ラジオ朗読だったこともありで集中できなかった。島崎藤村や田山花袋と親しかった由、彼らの名作の意外な裏事実が明らかになったりが興味深い。他にも、筆者と我が町の因縁や、親戚付き合いの約束事等、パーツ・パーツで耳をそばだてることがあったので、チャンスがあれば書籍で再読して見たい。(NHKラジオ「朗読」全25回にて)2021/10/15

ばんだねいっぺい

27
実におもしろく興味深い一冊。柳田さんの目で見る世界が民俗学になったんだと理解できる。沖縄のユタの話など、いろいろとそうかという話が満載だ。2024/04/22

gtn

17
回顧談。生い立ち、人物評等、興味深い。一点、民俗学の鼻祖といえども、宗教観にはやや乏しかった様子。おそらくだが、民話や伝説を宗教とは捉えていない。自身、民俗学によるアプローチが絶対と信じていること自体が、宗教であることにも気付いていない。2024/12/15

イリエ

12
前半、明治大正時代の記述から文化の側面を知れて面白い。だが、次第に好々爺が自慢話&上から目線で攻めてくる印象。いや、本当に偉大な人なんだけど、そこは民族学から攻めてほしかった。赤飯を食べるのは、古代の稲作文化を尊重するためというのは面白い。だけど、田山花袋の「蒲団」にダメ出ししてやったぜとか、芥川龍之介の「河童」も私がいたから書けたような言い方、なんだかなぁ。2017/10/27

roughfractus02

8
本書は死の前年(1961年)、著者が神戸新聞で語り書きした回顧談を一冊に収める。兵庫に生まれ茨城・千葉へ移住する幼少年期、大卒で農政官僚として日本各地を回り、国際連盟委員として国外に赴く日々。さらに仕事を辞して沖縄に向かい、『郷土研究』を創刊し、民俗学を立ち上げて全国の研究者と調査を続ける日々・・・それらトピックが晩年まで豊富に描かれる。『遠野物語』に関する記述や官僚時代の出世の挫折の記述はなぜかないが、著者の官僚、文壇、研究者間のネットワーク力は人間間を超え、隣の祠や沖縄のユタを通じて異界へも伸びる。2025/02/27

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