講談社学術文庫<br> 差別感情の哲学

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講談社学術文庫
差別感情の哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922821
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0110

出版社内容情報

差別とはいかなる人間的事態か? 集団による別の集団に対する嫌悪・排斥、「差別」に見える人間の「思考の怠惰」を哲学的に追究する差別とはいかなる人間的事態なのか? 他者に対する否定的感情(不快・嫌悪・軽蔑・恐怖)とその裏返しとしての自己に対する肯定的感情(誇り・自尊心・帰属意識・向上心)、そして「誠実性」の危うさの考察で解明される差別感情の本質。自分や帰属集団を誇り優越感に浸るわれらのうちに蠢く感情を抉り出し、「自己批判精神」と「繊細な精神」をもって戦い続けることを訴える、哲学者の挑戦。

序 章 何が問題なのか
第一章 他人に対する否定的感情
第二章 自分に対する肯定的感情
第三章 差別感情と誠実性
終 章 どうすればいいのか
学術文庫版へのあとがき


中島 義道[ナカジマ ヨシミチ]
著・文・その他

内容説明

差別とはいかなる人間的事態なのか?他人に対する否定的感情(不快・嫌悪・軽蔑・恐怖)とその裏返しとしての自分に対する肯定的感情(誇り・自尊心・帰属意識・向上心)、そして「誠実性」の危うさの考察で解明される差別感情の本質。自分や帰属集団を誇り優越感に浸る、われらのうちに蠢く感情を抉り出し「思考の怠惰」を追及する、哲学者の挑戦。

目次

序章 何が問題なのか
第1章 他人に対する否定的感情(不快;嫌悪;軽蔑;恐怖)
第2章 自分に対する肯定的感情(誇り;自尊心;帰属意識;向上心)
第3章 差別感情と誠実性(まなざしの差別;差別語;誠実性)
終章 どうすればいいのか

著者等紹介

中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学で哲学博士号取得。電気通信大学教授を経て、現在は「哲学塾カント」主宰。専攻は時間論、自我論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

70
人間である以上、差別感情からは逃れられない。それは、一般的に被差別者とされている人々のなかにもある感情である。この問題に直面して私ができることは、自分の内面を相対化して、突き詰めて考えてみることだけだろう。著者も、自身の差別意識を自覚し、苦しんだ末の著作ということは伝わってきた。全面的に肯定することはできない文言も端々にあったものの。 2019/08/04

ナマアタタカイカタタタキキ

31
自分は例外だ、と思わないほうが良い。すべての行為に差別感情がこびりついていることを認めない限り、差別感情と真剣に向き合うことはできない。かといって自省ばかりに留まって諦めるのも違う。誠実性と他人の幸福の合致を目指す、そのためには自身の差別感情と向き合い続けることが必要だ。まずは自分自身に対し誠実であることから始めよう。2025/04/02

ちさと

31
冒頭の「差別をしてはならないという社会的コンセンサスvs差別感情を抱いてるという内的現実のズレに、人は悩む」というこの文章、あってるのかね。社会規範として差別したらいけないということと、自分が個人的に差別意識があるというGAPに悩む人って、多いのだろうか。好き嫌いはそれぞれあって、嫌いなのは自分の個人的な問題で、他人が自分と同じ嗜好ではないということはわかっているはず。それと同じで、社会規範と個人的感情にGAPがあっても、そこで悩む人っていないと思うけどな。2021/01/01

田氏

28
「問題は悪意またはそれを持つ者のせいでおこるのだから、そいつを封じ込めるか切り取るかすれば解決する」だなんて、そんな安易に考えるのは問題に失礼だ。問題に謝れ!イエッサー!コップンカー!(ありがとう) 誤ったところで本題に入る。本書が示すことのひとつが、われわれが「よいこと」を目指すはたらきこそが、実は差別の源流にあるということだ。思うに、近年はそれが特にSNSによって可視化されているのではないだろうか。イズムを掲げた正当性のもとに排斥や抑圧が平然と、かつ無自覚に行われる昨今、一考すべきところかもしれない。2020/09/02

ゆう。

28
差別感情がなぜ生まれるのか。著者は、他人に対する否定的感情である不快・嫌悪・軽蔑・恐怖と自分に対する肯定的感情である誇り・自尊心・帰属意識・向上心のいずれも、差別する感情と結びついており、人は人を差別するものという前提に立っているように思えました。ただなぜ差別感情が芽生えるのかを考えたとき、その物質的基盤と感情との関係がよく見えなかったように思います。基本的には観念論的哲学の世界観ではありましたが、差別する自分にむき合い闘い続けることの重要性を述べていることは大切な視点だと思いました。2016/08/18

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