出版社内容情報
赤神と黒神、福の神と貧乏神、つつじのむすめ、小泉小太郎。民話の採録・再話に長く取り組んだ児童文学者が描き出す〈語り〉の世界。赤神と黒神、福の神と貧乏神、つつじのむすめ、小泉小太郎、そして龍の子太郎……。
語り継いできた祖先たちの生きた歴史世界にとどまらず、それまで聞き手であったわれわれが新たに語り手となりゆくことで広がる世界とは――。
戦後児童文学における開拓者であるだけではなく、長く民話の採録・再話に取り組んだ著者が描き出す、民衆の〈語り〉とその豊穣の世界。
■第一部 民話との出会い――山を越えて
1 民話との出会い
2 狐の地図
3 祖先という言葉
4 水との闘い
5 食っちゃあ寝の小太郎のこと
6 信州が昔、海であったこと
7 なぜ民話というのか
8 「小泉小太郎」から「龍の子太郎」へ
■第二部 民話の魅力
1 象徴的に語ることについて
2 貧乏神のこと
3 ある夫婦愛について――爺と婆の
4 赤神と黒神
5 その人にとってのたった一つの話
6 妖怪と人間たち
■第三部 ふたたび山を越えて――私もあなたも語り手であること
1 民衆が語ればすべて民話なのか
2 桃太郎と金太郎と
3 再話について
4 民話が移り変わっていくこと
5 現代の民話について
6 わらべ唄について
7 ふたたび山を越えていくことについて
あとがき
再版によせて
学術文庫版によせて
文献・資料について
松谷 みよ子[マツタニ ミヨコ]
著・文・その他
内容説明
赤神と黒神、福の神と貧乏神、つつじの娘、小泉小太郎、そして龍の子太郎…。語り継いできた祖先たちの生きた歴史世界にとどまらず、聞き手であったわれわれが新たに語り手となりゆくことで広がる世界とは。戦後児童文学における開拓者であるだけではなく、長く民話の採録・再話に取り組んだ著者が描き出す、民衆の“語り”とその豊饒の世界。
目次
第1部 民話との出会い―山を越えて(民話との出会い;狐の地図;祖先という言葉 ほか)
第2部 民話の魅力(象徴的に語ることについて;貧乏神のこと;ある夫婦愛について―爺と婆の ほか)
第3部 ふたたび山を越えて―私もあなたも語り手であること(民衆が語ればすべて民話なのか;桃太郎と金太郎と;再話について ほか)
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年東京生まれ。作家。坪田譲治に師事し『貝になった子供』を執筆。1956年より民話採訪に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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