出版社内容情報
科学的・実証的な論述と日本文学の古典を豊富に引用し、名手樋畑と海老名の挿画とあいまって、日本自然の美しさを紹介する古典的名著明治期の地理学者による、日本を地理学的に解説した初期の書籍であり、詩情豊かな文章でこの国の風土を讃えるものです。
明治27年に、日本でもっとも多く読まれた書籍です。
科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、明治画壇きっての名手である樋畑雪湖・海老名明四の挿画とあいまって、日本の自然の美しさを述べた古典的名著です。
日本人の景観意識に重要な変革を与えた記念碑的作品です。
一 緒論
二 日本には気候、海流の多変多様なる事
三 日本には水蒸気の多量なること
四 日本には火山岩の多々なる事
付録 登山の気風を興作すべし
五 日本には流水の浸食激烈なる事
六 日本の文人、詞客、画師、彫刻家、風懐の高士に寄語す
七 日本風景の保護
八 アジア大陸地質の研鑽、日本の地学家に寄語す
九 雑感(花鳥、風月、山川、湖海の詞画について)
解説 土方定一
志賀 重昂[シガ シゲタカ]
著・文・その他
内容説明
地理学者・国粋保存主義者である志賀重昂は、日本を地理学的に最初に紹介した。科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、詩情豊かに自然美を讃える。近代日本登山の嚆矢の書でもある。明治画壇の名手、樋畑雪湖・海老名明四の秀逸なる挿画も多数掲載。日本人の景観意識に決定的変革を与えた記念碑的著作は、今なお新しい。
目次
1 緒論
2 日本には気候、海流の多変多様なる事
3 日本には水蒸気の多量なる事
4 日本には火山岩の多々なる事
5 日本には流水の浸食激烈なる事
6 日本の文人、詞客、画師、彫刻家、風懐の高士に寄語す
7 日本風景の保護
8 アジア大陸地質の研鑚 日本の地学家に寄語す
9 雑感(花鳥、風月、山川、湖海の詞画について)
著者等紹介
志賀重昂[シガシゲタカ]
1863年三河(愛知県)岡崎藩士の家に生まれた。札幌農学校を卒業。1888年三宅雪嶺・杉浦重剛らと政教社を興し、雑誌『日本人』を発刊した。1927年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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