講談社学術文庫<br> 幻の東京オリンピック―1940年大会 招致から返上まで

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講談社学術文庫
幻の東京オリンピック―1940年大会 招致から返上まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922135
  • NDC分類 780.69
  • Cコード C0175

出版社内容情報

ヒトラーとムソリーニの支持を得て激しい招致合戦に勝利しながら、戦火と国策の中で「返上」に追い込まれた1940年東京五輪の悲劇東京がオリンピック招致に成功したのは、今回の2020年で実は3回目である。1940年(昭和15年)に開催が予定されていた第12回オリンピック東京大会は、開催都市が自ら大会を返上した史上唯一のケースとなり、「幻のオリンピック」と呼ばれることとなった。
日本国内でも当初から「皇紀2600年記念」の国家行事として構想されたこの大会は、激しい誘致合戦に勝つためのヒトラーやムソリーニとの取り引き、満洲事変と国連脱退に対する厳しい国際世論、拡大する日中戦争のなかで起こり始めるボイコットの動きなど、最初から戦争と政治に振り回されていた。また、開催しても「満州国」は参加できるのか、天皇の開会宣言は可能なのか、など問題山積みのまま、準備は遅れに遅れていた。そんななか、招致に尽力したIOC委員・副島道正は、あえて「返上やむなし」と腹を決める――。
関東大震災からの復興をアピールし、名乗りを上げてからわずか5年で招致に成功しながら、返上に追い込まれるまでの経緯と関係者の苦闘を、長くスポーツ報道に携わった著者が描き出す。
『幻の東京オリンピック』(1994年・日本放送出版協会刊)の文庫化。

第一章 オリンピックを東京に―市長永田秀次郎の夢
紀元二千六百年を記念して/腰の重い体育協会/ロサンゼルスの青い空/満州国は参加できるのか/ムソリーニの好意/オスロ総会の舞台裏
第二章 招致実現に向けて―ヒトラーも協力
ベルリン大会を前に/IOC会長の変心/東京招致に成功/ナチス・オリンピック/日本選手団騒動
第三章 戦火ただようなかで―問題山積の開催準備
難航した組織委員会の発足/テレビ中継をめざして/メーンスタジアムはどこに/日中戦争勃発/対立と苦悩の組織委員会/四面楚歌のカイロ総会
第四章 オリンピックの火は消えた―ついに大会を返上
雄大な聖火リレー計画/着工できない競技場/東京大会ボイコットへ/国策に敗れたオリンピック/空白の祝祭
学術文庫版のあとがき


橋本 一夫[ハシモト カズオ]
著・文・その他

内容説明

関東大震災からの復興をアピールし、「皇紀二千六百年」を記念して構想された一九四〇年の東京オリンピックは、ヒトラーやムソリーニとの取引で招致に成功したものの、「満州国」参加の可否、天皇の開会宣言など問題は山積みだった。そして日中戦争が勃発、ついに返上を余儀なくされる。戦争と政治に翻弄された五輪の悲劇と、尽力した人々の苦悩を描く。

目次

第1章 オリンピックを東京に―市長永田秀次郎の夢(紀元二千六百年を記念して;腰の重い体育協会 ほか)
第2章 招致実現に向けて―ヒトラーも協力(ベルリン大会を前に;IOC会長の変心 ほか)
第3章 戦火ただようなかで―問題山積の開催準備(難航した組織委員会の発足;テレビ中継をめざして ほか)
第4章 オリンピックの火は消えた―ついに大会を返上(雄大な聖火リレー計画;着工できない競技場 ほか)

著者等紹介

橋本一夫[ハシモトカズオ]
1932年鳥取県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。元NHK記者。オリンピックを中心としたスポーツの取材、報道を担当し、現在、スポーツ史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムトモ

56
電)オリンピックも戦争に翻弄された記録。オリンピックを返上する勇気は讃えたい。(ノ-_-)ノ~┻━┻2020は根回し万端準備万端で開催してください〜〜2018/11/12

おかむら

42
昭和15年に東京オリンピックをやる予定だった、というのは中島京子の小説にも出てきたような気がするので漠然と知ってはいたけど、その招致から返上までの一部始終を初めて知った。すごい面白い! よくもまああの時代に! 日中戦争やってる最中よ! 平和なはずのスポーツの祭典に政治や戦争が絡む絡む。ヒトラーやムッソリーニも登場。震災からの復興記念やらメインスタジアムの紆余曲折やら、今度のオリンピックとちょいカブる経緯もなかなかに興味深い。NHKで再現ドラマ化して欲しいわー。2018/01/24

壱萬参仟縁

36
94年初出。返上の歴史があるなら、2020年までに天変地異があれば返上もあるのかもしれない。あの柔道の嘉納治五郎はウィーンIOC総会に向けて’33年東京駅を後にした(49頁)。ボイコット派:日本は満州国独立、国際連盟脱退ゆえ、満州国と共同行動を。参加論者:準備したフィリピンを裏切るので満州国参加を(53頁~)。ラトゥールIOC会長に対する日本最大級の歓迎ぶりは異常(100頁)。長野五輪のサマランチへの過剰接待、会計帳簿焼却証拠隠滅を想起した。あれは今でも汚点。2015/03/18

サーフ

14
1940年の東京オリンピックを巡るグダグダっぷりを見てると2020東京オリンピックの醜態と重ね合わせてしまう。2023/12/19

ブラックジャケット

12
今年はオリンピックイヤー。前回は小学五年生で、いろいろと記憶に残っている。本書は戦前の1940年の幻の東京オリンピックを題材に、当時の欧州と日本の事情を詳細に分析しつつ、見事に歴史に落とし込む。迫り来る軍靴の響き、先端のテレビ技術から東京大会開催の群像を描き出す。欧州と極東の距離感は遠いままだが、ロスからベルリンへのファシズムの道は一気呵成だ。支那事変と呼ばれた日中戦争が内外の空気を変えた。交戦国家でスポーツの祭典はありえない。東京五輪ボイコットの国際世論は厳しい。この挫折が1964年の成功を導いた。 2020/02/04

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