出版社内容情報
心即理、知行合一、致良知――。王陽明が人間と社会をみつめて提起した人間救済論・理想の王国論、その全てが開示された一書を読む。中国・明代の儒学者、王陽明。その当時、新儒教として学術思想界の主座にあった朱子学の論理構造を批判的に継承した彼の実践的儒学は、陽明学として結実する。近世以降の中国のみならず、わが国でも大塩中斎や吉田松陰、西郷隆盛ら、変革者たちの理論的背景となった思想とは何か。陽明学の最重要書籍を原テキストにしたがって読み解き、その精髄に迫る。
序
総 説
上 巻
中 巻
下 巻
学術文庫版あとがき
参考文献
王陽明略年譜
吉田 公平[ヨシダ コウヘイ]
著・文・その他
内容説明
中国・明代の儒学者、王陽明。当時、新儒教として学術思想界の主座にあった朱子学の論理構造を批判的に継承した彼の実践的儒学は、陽明学として結実する。近世以降の中国のみならず、わが国でも大塩中斎や吉田松陰、西郷隆盛ら、変革者たちの理論的背景となった思想とは何か。陽明学の最重要書籍を原テキストにしたがって読み解き、その精髄に迫る。
目次
総説(『伝習録』の構成;王陽明について;王陽明の思想;日本における『伝習録』)
上巻(伝習録の序;心即理説(上巻三条) ほか)
中巻(人の学を論ずるに答うるの書;抜本塞源論 ほか)
下巻(陸象山の評価(下巻五条)
人の胸中に聖人有り(下巻七条) ほか)
著者等紹介
吉田公平[ヨシダコウヘイ]
1942年、宮城県生まれ。東北大学文学部卒業。九州大学助手、東北大学助教授、広島大学教授、東洋大学教授を歴任する。陽明学研究者。専攻は中国哲学、日本近世思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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