講談社学術文庫<br> 江戸近郊道しるべ―現代語訳

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講談社学術文庫
江戸近郊道しるべ―現代語訳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921664
  • NDC分類 291.3
  • Cコード C0125

出版社内容情報

幕臣の江戸郊外散策日記。起伏に富む豊かな自然と素朴な人びと、深い森に佇む名所、ささやかな絶景。時空を超える東京散歩ガイド。文化・文政・天保の頃、徳川家御三卿のひとつ清水家に仕えた武士が、多忙な勤務の合間に楽しんだ日帰り散策紀行。大都市・江戸も一歩郊外に出れば、豊かな自然に囲まれていた。起伏に富む地形、田畑と湿地、深い森に佇む社寺旧跡と素朴な人々。花を愛で、名所にくつろぎ、ささやかな絶景を求めて歩く喜びに満ちた、時空を超える江戸東京お散歩ガイド。『江戸近郊ウォーク』(1999年、小学館刊)を学術文庫化にあたって改題。解説は法政大学教授・田中優子氏。

[西郊]
府中道の記
谷原村長命寺道くさ
井の頭紀行
成子成願寺・熊野十二社紀行
小金井・府中再遊
小日向道永寺・柏木村円照寺 桜のつと
石神井の道くさ
藤稲荷に詣でし道くさ
大宮八幡宮道しるべ
代々木村八幡宮道の枝折
高田村天満宮詣の記
遅野井村八幡宮参詣、同所善福寺・伊草妙正寺池
百草道の記 ならびに高畠不動尊詣
[北郊]
吹上観音道くさ
川口善光寺に遊ぶ記
中山道大宮紀行
谷中に遊ぶ記
新曽妙顕寺詣の記
[東郊]
下総国府台、真間の道芝
半田稲荷詣の記
小金の牧道くさ、下総国分寺
綾瀬・千住・花又村鷲明神詣の記
隅田村道くさ
真間の道芝 中山国台も
[南郊]
大師河原に遊ぶ記
南郊看花記
羽沢氷川・渋谷八幡・伊勢野 道の枝折
上目黒村に遊ぶ記
明王院に楓を訪ふ記
岡の秋かぜ
千束の道しるべ
瀬田村行禅寺・奥沢村九品仏 道しるべ
[解説] 旅する江戸       田中優子


村尾 嘉陵[ムラオ カリヨウ]
著・文・その他

阿部 孝嗣[アベ タカシ]
翻訳

内容説明

文化・文政・天保の頃、徳川家御三卿のひとつ清水家に仕えた武士が、多忙な勤務の合間に楽しんだ日帰り散策紀行。大都市・江戸も一歩郊外に出れば、豊かな自然に囲まれていた。起伏に富む地形、田畑と湿地、深い森に佇む社寺旧跡と素朴な人々。ささやかな名所・絶景を求めて歩く喜びに満ちた、時空を超える江戸東京お散歩ガイド。

目次

西郊―新宿区・渋谷区北部・豊島区・中野区・杉並区・世田谷区北部・練馬区南部・市部(府中道の記;谷原村長命寺道くさ ほか)
北郊―文京区・豊島区北部・台東区・荒川区・北区・板橋区・足立区・川口市・戸田市・蕨市・さいたま市浦和区・大宮区・上尾市・桶川市(吹上観音道くさ;川口善光寺に遊ぶ記 ほか)
東郊―台東区・荒川区・足立区・墨田区・葛飾区・江東区・江戸川区・松戸市・市川市・流山市・浦安市・船橋市・柏市(下総国府台、真間の道芝;半田稲荷詣の記 ほか)
南郊―港区・渋谷区・品川区・目黒区・世田谷区・大田区・川崎市(大師河原に遊ぶ記;南郊看花記 ほか)

著者等紹介

村尾嘉陵[ムラオカリョウ]
宝暦10年(1760)生まれ。名は正靖で、嘉陵と号した。徳川家の御三卿のひとつ、清水家に仕えた幕臣で、御広敷用人を務めた。天保12年(1841)没

阿部孝嗣[アベタカシ]
1948年、北海道生まれ。成蹊大学法学部卒。編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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saga

27
幕末、徳川清水家の家臣(ほぼご隠居さん)が江戸の近郊を旅した紀行文。小旅行のために出発時刻は午前8~9時頃と遅めだが、一日に40km近くを歩き、家に帰るのは午後8時頃と、ほぼ半日を踏破するのがすごい。目的地は神社仏閣が多く、当時の信心の篤さがうかがえる。行程を事細かに書いてくれているので、現代の地図でもおおよその道順がトレースできるのではないかと思い、再読する時にはぜひとも地図を広げながら読みたい本だ。2014/08/09

讃壽鐵朗

7
今の地図と照らし合わせてみると楽しい2015/12/03

雲をみるひと

3
江戸時代後期の書物をベースに書かれた江戸近郊の寺社を巡る紀行文。碑などが数十年、数百年経ても残っている当時の時間の流れがよくわかるし、登場した社寺が意外と現存していることにも気づかせてくれる。また、地形、道順、風景がかなり詳しく記されているため、色々な使い方が出来る気がする。例えば、現在に本書に記載されたコースを辿ってみても面白そう。2018/09/20

ふら〜

0
江戸時代の江戸近郊の旅行記、というか散策記。当時だと見える風景も違うのだろうが、それでも自分が散策している気持ちにもなり楽しい。江戸東郊はもう少し自分でも地名を頭に入れていきたい。2022/01/27

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