講談社学術文庫
現象学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921534
  • NDC分類 116.7
  • Cコード C0110

出版社内容情報

20世紀初頭、フッサールによって創唱された現象学。経験のなかに知識の原理として機能する原型をさぐる思想の核心を明らかにする!フッサール、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、ガダマー、レヴィナス――
20世紀の哲学はこの潮流のなかにあった
事象そのものへ!

二十世紀初頭、フッサールによって創唱された現象学。経験のなかに知識の原理として機能する原型を探るこの学問は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティらに多大な影響を与え、思想・哲学の大きな潮流となる。フッサールの哲学を原テクストに則して問い直し、現象学の基本的事象とその本質を解明する、斯界の泰斗の精緻な思索が結晶した珠玉の書。

現象学は事象そのものの絶えざる自己所与性への道である。そのことは、現象学が一つの真理教説ではなく、真理への問いの絶えざる自己修正の運動であることを意味している。……理性の自己所与性への道は、知の自己解放の道である。……知とは「明るみ」と「暗がり」との「交替運動(Wechsel-Spiel)」であり、現象学的思惟とはこの運動の内側からそれを構造化し透明化してゆく思惟であり、まさにこの運動そのものの次元を次第に深めてゆくことにほかならないのである。――<本書「結語」より>

※本書の原本は、1978年2月、岩波書店より刊行されました。

第一章 現象学の成立事情
第二章 超越論的現象学の理念と方法
第三章 経験、世界、身体の問題
第四章 現象学的科学論
第五章 相互主観性の現象学
第六章 現象学的反省理論
第七章 現象学の諸動向


新田 義弘[ニッタ ヨシヒロ]
著・文・その他

内容説明

二十世紀初頭、フッサールによって創唱された現象学。経験のなかに知識の原理として機能する原型を探るこの学問は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティらに多大な影響を与え、思想・哲学の大きな潮流となる。フッサールの哲学を原テクストに則して問い直し、現象学の基本的事象とその本質を解明する、斯界の泰斗の精緻な思索が結晶した珠玉の書。

目次

第1章 現象学の成立事情
第2章 超越論的現象学の理念と方法
第3章 経験、世界、身体の問題
第4章 現象学的科学論
第5章 相互主観性の現象学
第6章 現象学的反省理論
第7章 現象学の諸動向

著者等紹介

新田義弘[ニッタヨシヒロ]
1929年、石川県生まれ。東北大学文学部哲学科卒業。哲学者、東洋大学名誉教授。専攻は現象学、解釈学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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またの名

8
どことなく表紙が河出文庫の思想シリーズっぽいけどパクリではない(はず)。70年代後半にはフッサール文庫を中心とした膨大な草稿資料の内容が明らかとなり、一学派の創始者が歩んだ思考の変遷過程を緻密にたどり直すことが可能になった状況下での本格的な研究書。現象学プロパーじゃないと理解不能では?と思われるほど術語がオンパレードなのは、解説によれば本書の狙いが現象学による具体的事象の分析ではなくその哲学的な抽象思考を提示することだから。本質学、発生的現象学、キネステーゼ、相互主観性、反省理論へと向かう足取りが詳細に。2014/12/05

ポカホンタス

4
勉強会で読んだ。なんとなくわかったつもりになっていた現象学だが、あらためてきっちり勉強しなおすことができた。特に、フッサール以降の展開について、知らなかったことも多く、新鮮だった。歯ごたえ十分な本だった。2016/05/27

Ex libris 毒餃子

3
フッサールの現象学について精緻に記述された本。ハイデガーやメルロはオマケ程度なのでフッサールの勉強したい人向け。かなり詳しくてきつかったが現象学をまじめに勉強するなら読んだ方が良いかも。2014/06/21

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