講談社学術文庫<br> 幕末外交と開国

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講談社学術文庫
幕末外交と開国

  • 加藤 祐三【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921336
  • NDC分類 210.595
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「無能な幕府」説は本当か? 日米双方の資料から、「開国」への過程を検証する。和親条約は戦争によらない平和的外交の成果だった!黒船に揺れた1年間を検証 「無能な幕府」説は本当か?
日米双方の資料から、「開国」をめぐる常識を覆す。
日米和親条約は、戦争によらない平和的な交渉の
成果だった!

無能無策な幕府が、黒船の「軍事的圧力」に屈し、不平等条約を強いられたという「日本史の常識」を検証。軍事衝突は起こり得るのか、交渉は何語で行うのか――。ペリー来航から和親条約締結までの一年間を日米の資料から追跡して見えてきたのは、幕府の高い外交能力と、平和的交渉の輝かしい成果だった。日本の近代外交と日米関係の原点を見直す。

日米和親条約は一門の大砲も火を噴かず、平和的な交渉によって結ばれた。これが最重要の論点だと私は考える。(中略)アジア近代史から見れば、日米和親条約のような「交渉条約」は稀有の事例である。「交渉条約」を導いたのは偶然ではない。一定の政治的条件の下、日米双方の当事者による外交努力の成果にほかならない。日本外交史のなかでは、幕府の高い外交能力は特筆されるべきであろう。――<本書「あとがき」より>

※本書の原本は、2004年に筑摩書房より刊行されました。

はじめに
第一章 一八五三年 浦賀沖
第二章 アメリカ東インド艦隊
第三章 議論百出
第四章 ペリー艦隊の七ヵ月
第五章 一八五四年 ペリー再来
第六章 日米交渉
第七章 日米開国
あとがき
参考文献


加藤 祐三[カトウ ユウゾウ]
著・文・その他

内容説明

無能無策な幕府が、黒船の「軍事的圧力」に屈し、不平等条約を強いられたという「日本史の常識」を検証。軍事衝突は起こり得るのか、交渉は何語で行うのか―。ペリー来航から和親条約締結までの一年間を日米の資料から追跡して見えてきたのは、幕府の高い外交能力と、平和的交渉の輝かしい成果だった。日本の近代外交と日米関係の原点を見直す。

目次

第1章 一八五三年浦賀沖
第2章 アメリカ東インド艦隊
第3章 議論百出
第4章 ペリー艦隊の七ヵ月
第5章 一八五四年ペリー再来
第6章 日米交渉
第7章 日本開国

著者等紹介

加藤祐三[カトウユウゾウ]
1936年東京生まれ。東京大学文学部卒。専門は近代アジア史、日本近代史。横浜市立大学教授、同大学学長などを経て、同大学名誉教授、都留文科大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

65
やってきたペリーと派遣したアメリカ側の状況についての記述は初めて意識することでした。大統領命令で「発砲厳禁」とされていた、軍事力の発動が禁止されていたが故に多数の艦船となったとか。過剰装備批判をかわそうとする米海軍省の思惑とか変わらないなあ。2022/02/03

mitei

54
当時の日本の雰囲気とアメリカの焦りが伝わってきて意外にも交渉は日本ベースに進んでいたんだなと思った。当時の日本人って非常に純粋無垢な印象を受けたが今の日本人は中々そういうものを持ててないなと実感。2012/10/06

ta_chanko

21
ペリー来航に関する史料を丹念に読みこみ、日米交渉の真相に迫る名著。のちに明治政府が喧伝したように砲艦外交に屈して不平等条約を結ばされたのではなく、幕府の役人たちの粘り強い交渉によって体制(鎖国)を守り、かつアメリカとの和親が結ばれた。アヘン戦争後の南京条約=敗戦条約とは違い、列強・アジア間で結ばれた初の交渉条約。黒船見物に群がる人々の好奇心の高さ、現代のマンガ・アニメにつながるような出版文化があったことも興味深い。2022/01/22

kk

21
日米和親条約・下田追加条約の交渉・締結過程を丁寧に祖述した上で、その意義と位置付けを世界史的な見地も交えて考察。安易な「幕府無能無策説」と「黒船の軍事的圧力説」を排し、幕閣や交渉当事者の智慧と苦労と功績に、クールに着目。米側ペリーの柔軟な対応にもフェアに言及。幕府の偉い人達もやっぱり一廉の人たちだったんだね。それと、最初の本格的な交渉相手がアメリカであったことに、いろんな意味で運命的なものを感じました。2019/06/20

おMP夫人

21
黒船来航と聞くと『泰平の眠りをさます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず』という狂歌などから、幕府には寝耳に水でアメリカが大砲突きつけホールドアップを迫り、それに怯えて相手の言いなり。というイメージを持たれがちですが、鎖国(これも海禁と言う方が的確でしょう)政策の中、幕府は事前に可能な限り情報を収集・分析し対策を練り、外交の経験がほぼ無いながらも立派に交渉をやり遂げています。日米双方の史料を採用しているので、当時まだ新興国だったアメリカの思惑とハッタリも見えて日本史のちょっとした誤解を解いてくれる良い本です。2013/06/08

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