出版社内容情報
中国の包拯、朝鮮の暗行御使、そして日本の水戸黄門。日本人に愛された「漫遊記」の成立を東アジア史に探り、その発展と受容を追う。
高貴な人間が諸国をめぐっては、悪代官をこらしめる。中国の包拯に朝鮮の暗行御使と、黄門様と同類型の物語は、隣国でも庶民の絶大な支持を受けていた――。中世から古代、現代へと、時空を超えた東アジアの歴史の中に「漫遊記」の成立をさぐり、歌舞伎や講談、映画・テレビなど、日本において長く国民的人気を博し続けた謎に迫る、異色の文学研究。
内容説明
高貴な人間が諸国をめぐっては、悪代官をこらしめる。中国の包拯に朝鮮の暗行御使と、黄門様と同類型の物語は、隣国でも庶民の絶大な支持を受けていた―。近代から中世、古代へと、時空を超えた東アジアの歴史の中に「漫遊記」の成立をさぐり、歌舞伎や講談、映画・テレビなど、日本において長く国民的人気を博し続けた謎に迫る、異色の文学研究。
目次
序章 「水戸黄門」への旅立ち
第1章 中国の名裁判官―物語と現実
第2章 朝鮮の『春香伝』と暗行御史
第3章 北条時頼から水戸黄門まで
第4章 英雄伝説と神話
第5章 巡遊する王
第6章 芸能とスパイ
第7章 『黄門漫遊記』の誕生―歌舞伎と講談
第8章 明治天皇と水戸黄門
第9章 『黄門漫遊記』の発展―映画とテレビ
終章 水戸黄門の仲間たち
著者等紹介
金文京[キンブンキョウ]
1952年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学人文科学研究所教授。専攻は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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