出版社内容情報
淮南王が数千人の賓客たちに編ませた『准南子』。老荘思想に、法家、儒教を交えた新思想とは? 儒教一尊以前の哲学百科を読み解く。道家、儒家、法家、兵家、墨家の諸子百家思想と、天文・地理・時令・説話の知識を最大限網羅した、古代中国の思想の百科全書!!
淮南王劉安(前一七九?前一二二)が招致した数千の賓客と方術の士に編纂させた思想書『淮南子』。老荘思想を中心に、儒家・兵家・法家・墨家思想も取り入れた紀元前の中国における、知の百科全書である。前漢の武帝に愛秘されたが、実際はその思想性よりも芸文性の高さが評価されていた。魅力溢れる『淮南子』の全貌を、コンパクトな形で紹介する。
本書『淮南子』は、劉安が中国各地より招致した多数の賓客(数千人とも言われる諸子百家)に命じて、書かせ編纂した思想書である。『淮南鴻烈(わいなんこうれつ)』とも称される。……本書の編纂の開始は、景帝が崩御した前一四一年、完成は武帝即位の翌年(前一三九)である。
劉安は、春秋・戦国以来、前漢初期に至るあらゆる諸子百家の多様な思想を打って一丸となし、当時必要とされていた統一国家の理論を構築して、即位したばかりの青年皇帝武帝の政治に影響を与えようとしたのである。――<「始めに」より>
※本書の原本『淮南子 知の百科』は、小社より1989年に刊行されました。文庫化にあたり、全面的に改稿し関係論著目録も大幅に増やしました。
◎【電子書籍】『訳注『淮南子』 増補改訂版』は、「人間万事 塞翁が馬」を収録、新解説を追加。
編訳の方針
巻第一 原道(げんどう)
巻第二 俶真(しゅくしん)
巻第三 天文(てんもん)
巻第四 墬(地)形(ちけい)
巻第五 時則(じそく)
巻第六 覧冥(らんめい)
巻第七 精神(せいしん)
巻第八 本経(ほんけい)
巻第九 主術(しゅじゅつ)
巻第十 繆称(びゅうしょう)
巻第十一 斉俗(せいぞく)
巻第十二 道応(どうおう)
巻第十三 氾論(はんろん)
巻第十四 詮言(せんげん)
巻第十五 兵略(へいりゃく)
巻第十六 説山(せつざん)
巻第十七 説林(せつりん)
巻第十八 人間(じんかん)
巻第十九 脩務(しゅうむ)
巻第二十 泰族(たいそう)
巻第二十一 要略(ようりゃく)
『淮南子』関連論著目録
解説 『淮南子』の成立――前漢初期の政治と思想の中で
池田 知久[イケダ トモヒサ]
著・文・その他/編集/翻訳
内容説明
淮南王劉安(前179~前122)が招致した数千の賓客と方術の士に編纂された思想書『淮南子』。老荘思想を中心に、儒家・兵家・法家・墨家思想も取り入れた紀元前の中国における、知の百科全書である。前漢の武帝に愛秘されたが、実際はその思想性よりも芸文性の高さが評価されていた。魅力溢れる『淮南子』の全貌を、コンパクトな形で紹介する。
目次
原道
俶真
天文
〓(ち)(地)形
時則
覧冥
精神
本経
主術
繆称〔ほか〕
著者等紹介
池田知久[イケダトモヒサ]
1942年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。東京大学教授、大東文化大学教授などを歴任。東京大学名誉教授。専門は中国思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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