講談社学術文庫<br> 権力と支配

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講談社学術文庫
権力と支配

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920919
  • NDC分類 311.13
  • Cコード C0130

出版社内容情報

希望はカリスマを生む。だがそれは日常化するのだ――。支配の本質に迫ることで官僚制化の必然を感じ取らせる社会科学の必読入門書。希望はカリスマを生む。だがそれは日常化するのだ――。
支配の正当性は、なぜ三つに分類し得るのか。ウェーバーの著作全体への入口とも言える本書は、支配のあり方を比較するために服従する側の動機から接近する。服従のあり方から見出される正当性のタイプに基づいた支配の三類型(合法的・伝統的・カリスマ的)にはじまって、一つ一つの概念を緻密に検討する粘り強い論考は、やがて官僚制化の機制までも解き明かし、あらゆる「支配」の本質に迫る。
社会の科学はここからはじまった。

はしがき           
■第一部 権力と支配■
第一章 正当性の妥当
1 支配の定義、条件および種類。正当性/2 正統的支配の支配の三つの純粋型
第二章 官僚制的行政幹部をそなえた合法的支配
3 合法的支配――官僚制的行政幹部による純粋型/4 合法的支配――官僚制的行政幹部による純粋型(つづき)/5 官僚制的・単一支配的行政
第三章 伝統的支配
6 伝統的支配/7 伝統的支配(つづき)/7a 長老制、家父長制、家産制/8 家産制的臣僚の扶養/9 身分制的・家産制的支配/9a  伝統的支配と経済
第四章 カリスマ的支配
10 カリスマ的支配、その特徴と共同体化
第五章 カリスマの日常化
11 カリスマの日常化とその影響/12 カリスマの日常化とその影響(つづき)/12a  カリスマの日常化とその影響(つづき)
第六章 封建制
12b 封建制、レーエン(知行)封建制/12c フリュンデ(秩禄)封建制およびその他の封建制/13 種々の支配類型の混合
第七章 カリスマの没支配的意味転換
14 カリスマの没支配的意味転換
第八章 合議制と権力分立
15 合議制の権力分立/16 専門分化的権力分立/17 政治的権力分立と経済との関係
第九章 政党
18 政党の概念と本質
第十章 没支配的団体行政と代議行政
19 没支配的団体行政と代議行政/20 名望家行政
第十一章  代表
21 代表の本質と諸形態/22 利益代表者による代表
第十二章 身分と階級
23 階級的状況および階級の概念/24 営利階級の意義/25 身分的状況および身分
■第二部 官僚制
1 官僚制の特徴
2 官僚の地位
3 官僚制化の前提と根拠
(1)貨幣経済的・財政的前提/(2)行政事務の量的発達/(3)行政事務の質的変化/(4)官僚制組織の技術的長所/(5)行政手段の集中/(6)社会的差別の平準化
4 官僚制機構の永続的性格
5 官僚制化の経済的および社会的帰結
6 官僚制の権力的地位
7 官僚制の発展段階
8 教養と教育の「合理化」
訳註/文庫版あとがき/解説(橋本努)/索引


マックス・ウェーバー[マックス ウェーバー]
著・文・その他

濱嶋 朗[ハマシマ アキラ]
翻訳

内容説明

ウェーバーの著作全体への入口とも言える本書は、支配のあり方を比較するために服従する側の動機から接近する。正当性のタイプに基づく支配の三類型(合法的・伝統的・カリスマ的)にはじまって、一つ一つの概念を緻密に検討する粘り強い論考は、やがて官僚制論へと展開しながら、あらゆる「支配」の本質に迫る。社会の科学はここからはじまった。

目次

第1部 権力と支配(正当性の妥当;官僚制的行政幹部をそなえた合法的支配;伝統的支配;カリスマ的支配;カリスマの日常化;身分と階級)
第2部 官僚制(官僚制の特徴;官僚の地位;官僚制化の前提と根拠;官僚制機構の永続的性格;官僚制化の経済的および社会的帰結;官僚制の権力的地位;官僚制の発展的段階;教養と教育の「合理化」)

著者等紹介

ウェーバー,マックス[ウェーバー,マックス][Weber,Max]
1864~1920年。ドイツの社会学者、経済学者。「理念型」概念による把握や「価値自由」を提唱し社会科学の方法を整備した

濱嶋朗[ハマシマアキラ]
1926年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェルナーの日記

30
著作『経済と社会』のダイジャストといった感じの1冊。ウィーバーの基本スタンスは、人間社会が生み出すもの(有象・無象に選らず)全ての行為を経済活動ととらえ、その経済活動がどのように始まり、どのように至るのかを問うている。これは私観であるが、ヘーゲルの唱えた人間中心主義を社会経済的歴史史観として見直したのがウェーバーだと思う。彼の諸説は、緻密な資料を基に世界中の社会構造を分析し思考している。その説のよれば、紆余曲折はあるにせよ、全ての社会は、家産制主体の社会から始まり官僚制社会へと移行していくと唱えている。2015/01/28

cockroach's garten

24
官僚制を目当てに読んだ。権力構造の三タイプの紹介から形式を重んじる官僚国家への移行までを知れた。こうして見るとわが国はつくづく慣例的な国家であることが分かる。しかしそれは最先端の国家システムであることには変わりはない。果たして官僚制に継ぐ新たなシステムはいかがなのか、気になるところだ。

白義

23
ウェーバー社会学のエッセンスが圧縮された権力論。支配の三類型から生まれる様々な制度の相違と変化、合法的支配の拡大としての近代官僚制など、膨大な具体的実例、歴史を参考にしてはいるが、あえて現実を無視し単純に抽象化することによって描かれる「理念型」に迫って描かれているため理解が難しい。それだけにあまり古びておらず、幾度となく再読するのに値する。世界史、特に西洋政治史にある程度詳しくないと歯が立たない印象だが、それぞれの時代に詳しいといろいろ当てはめて考察できそう2014/11/13

絹恵

15
非人格的秩序が、演算することの出来ない非合理的な感情的要素を公務処理から排除に成功したものならば、心があるものに人は守れる、心があるものに人は動く、そう信じた心の行き場を無くします。人は法秩序に影響を及ぼし、再び法秩序に影響される、このように人の思いが織り込まれてきた法と人の共存を望むことが社会の姿を見ることなのだと思います。2013/11/08

まると

13
ウェーバーは実に学生のとき以来。スラスラ読めるわけもなく、時間がかかったが、何とか読了した。後段の官僚制に関する章は比較的読みやすく、日本の省庁や企業などに照らして、なるほどそうだよねと思えるような精緻な分析がされていて感じ入ったが、前段の支配の諸類型は例えが必然的に19世紀以前にならざるを得ないこともあり、難解に感じる部分が多かった。光文社辺りから読みやすい新訳を出してくれないかな。まぁ宗教社会学とは角度の異なるウェーバーの理論に触れることができただけでも良しとします。2019/12/12

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