講談社学術文庫<br> 近代ヨーロッパへの道

電子版価格
¥968
  • 電子版あり

講談社学術文庫
近代ヨーロッパへの道

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920452
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0122

出版社内容情報

中世から近代へ。近代市民社会形成への道程新大陸発見から産業革命前夜までのヨーロッパの姿。複雑にして多面的な中世から近代への連続的発展を、全ヨーロッパ的な有機的つながりを視野に収め克明に綴る。

内容説明

ルネサンス、宗教改革を経て、市民社会の形成へ。それは中世以来、引き継がれてきたものと、近代的な要素とが複雑に絡み合い、そこから新たなものが生まれ成長してゆく“複雑にして多面的な運動”だった。新大陸発見から産業革命前夜にかけて、近代社会の形成に向かうヨーロッパの姿を再現、絶対王政の栄華の陰で苦しむ庶民の姿までもいきいきと描く。

目次

第1章 中世的世界の崩壊
第2章 アルプスの北と南
第3章 国家のなかの教会
第4章 暴君をたおせ
第5章 転換期としての十七世紀
第6章 議会の国・王権の国
第7章 戦争と租税、そして民衆
第8章 人民によらぬ人民のための統治
第9章 市民社会の成長

著者等紹介

成瀬治[ナルセオサム]
1928年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。北海道大学助教授、東京大学文学部助教授、同教授を歴任。東京大学名誉教授。専攻は中近世ドイツ史、特にマルティン・ルター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

12
各国史としてではなく、ヨーロッパ社会の互いに絡み合う歴史を描いた一冊。近代という社会が、中世とどのように異なり、変化を遂げてきたのかを理解することができる。詳細な教科書とも言えるほど、情報量も多い。西洋における貴族達の権力争い、国民をどのように扱うかの変遷、そしてキリスト教の持つ影響力がいかに大きいものであるかなど、西洋近世史の基本図書といえるであろう。著者の専門であるルターを扱う第二章、ディドロらの百科全書はじめ、知識人が表舞台に立ち始める第九章が印象深い。長編小説を読み終えた様な達成感も味わえた。2013/04/30

ヒナコ

10
ルネサンスからイギリス名誉革命までの14世紀後半から18世紀初頭までの近世ヨーロッパ史が概説された作品。1978年に同社から『世界の歴史15』として出版されたものを、講談社学術文庫として再版したものなので、個別の出来事が深堀されるというよりは、高校の教科書的な通史中心の記述になっている。50年近く前に書かれ内容が古くなってしまっている点と、植民地や中東のイスラム勢力との関りの記述は薄く、基本的には西ヨーロッパ内での出来事の記述にとどまっている点は不満だったが、ヨーロッパの近世の概説書としてはよかった。→2022/09/25

ユカイ

2
近世ヨーロッパから近代までの道のり。宗教改革周りとかかなり書いてる。内容が濃かったので読み上げで理解できた率が低いので今度読み直したい。2020/09/19

ソーシャ

2
もとは「世界の歴史」シリーズの一冊で、近世ヨーロッパ史を分かりやすく解説しています。単なる各国史でなく全体の動きを重視しているのがいいですね。2013/12/05

MIRACLE

2
欧州が中世末から、産業革命の直前に至るまでの展開を、英・仏・独と宗教改革を中心に、まとめた本(15c末から18cの末まで)。有斐閣新書・西洋史(5)で、一読に値するとあったので、読んでみた。この時代は、身分的秩序の再編成が特徴だ。しかし、本書は封建的身分秩序のあらましについて、十分に説明していない。そのため、消化不良な内容だった(今井宏『絶対君主の時代』がよい)。一方、当時の人口についての記述が多く、当時の状況を知る上で、役だった(たとえば、当時のイギリスの人口がわずか350万人だったなど)。索引がない。2013/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3067582
  • ご注意事項

最近チェックした商品