出版社内容情報
聖戦の名の下、異教徒根絶を図った残虐な行いの数々に現代世界の歴史的理解を探究したサントリー学芸賞受賞作。サントリー学芸賞受賞作
伝道と聖戦の結合がもたらしたキリスト教世界の武力進出・征服
「ヨーロッパ」の形成と拡大その原点を中世にさぐる
11世紀、聖地エルサレムの奪還をはかった十字軍。そして中世、ヨーロッパ北方をめざす、もう一つの十字軍があった。教皇の名のもと、異教徒を根絶すべく残虐のかぎりを尽くすドイツ騎士修道会を正当化した思想とは何か? ゲルマンとスラブの相克から大航海時代までも展望し、ヨーロッパ拡大の理念とその矛盾を抉り出す。
私は本書において、「北の十字軍」の一連の活動と作用を、理念の側面を含めて考察していくことにしたい。これは、なによりもヨーロッパ史のほとんど未開拓の分野を切り開くための試みである。しかし、狙いはこれに尽きない。私がとくに注目するのは、「北の十字軍」がヨーロッパの形成と拡大の重要な一コマをなしている、という点である。それを考察することによって、われわれはヨーロッパのみならず現代世界の歴史的理解をより深めることができるに違いない。――<本書「プロローグ」より>
プロローグ――映画『アレクサンドル・ネフスキー』が語るもの
第1章 フランク帝国とキリスト教
第2章 ヴェンデ十字軍
第3章 リヴォニアからエストニアへ
第4章 ドイツ騎士修道会
第5章 タンネンベルクの戦い
第6章 コンスタンツの論争
エピローグ――「北の十字軍」の終焉とヨーロッパのグローバルな拡大
山内 進[ヤマウチ ススム]
著・文・その他
内容説明
十一世紀、聖地エルサレムの奪還をはかった十字軍。そして中世、ヨーロッパ北方をめざす、もう一つの十字軍があった。教皇の名のもと、異教徒を根絶すべく残虐のかぎりを尽くすドイツ騎士修道会を正当化した思想とは何か?ゲルマンとスラブの相克から大航海時代までも展望し、ヨーロッパ拡大の理念とその矛盾を抉り出す、サントリー学芸賞受賞作。
目次
プロローグ 映画『アレクサンドル・ネフスキー』が語るもの
第1章 フランク帝国とキリスト教
第2章 ヴェンデ十字軍
第3章 リヴォニアからエストニアへ
第4章 ドイツ騎士修道会
第5章 タンネンベルクの戦い
第6章 コンスタンツの論争
エピローグ 「北の十字軍」の終焉とヨーロッパのグローバルな拡大
著者等紹介
山内進[ヤマウチススム]
1949年生まれ。一橋大学法学部卒、同大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在は一橋大学教授、同大学学長。専攻は西洋法制史、法文化史。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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