講談社学術文庫<br> 第二次世界大戦の起源

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講談社学術文庫
第二次世界大戦の起源

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  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920322
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ヒトラーがいなければ大戦争はなかったのか?
「定説」に真っ向から挑戦して大論争を呼び、研究史に画期をもたらした必読の名著。

第2次大戦は「邪悪なヒトラー」による計画的な侵略戦争だったのか? 「通説」に真っ向から挑戦して激しい論争を巻き起こし、大戦前史研究に画期をもたらした歴史的名著。「ドイツ問題」とナチをめぐって、ヨーロッパ列強の首脳たちはどのように誤謬を重ねていったか。1939年9月の大戦勃発に至る国際外交交渉の緊迫のプロセスを解き明かす。

何をなすべきであったかをいうのは、歴史家の義務などではない。歴史家のたった一つの義務は、生起した事実とその理由を発見することである。われわれが生起したあらゆることの原因をヒトラーに還元しつづける限り、何も発見できないであろう。……彼はある意味ではヴェルサイユ条約の落とし子であり、またある意味では現代ヨーロッパで一般的な思想の落とし子であった。だが何といっても彼はドイツ史の、また現代ドイツの落とし子であった。……ヒトラーはドイツ国民の共鳴板であった。――<「再版への序言」より>

※本書の原本は1977年3月、中央公論社より刊行されました。

第1章 忘れられた問題
第2章 第一次大戦の遺産
第3章 大戦後の10年間
第4章 ヴェルサイユ体制の終焉
第5章 エチオピア戦争とロカルノ条約の終末
第6章 半ば武装せる平和、1936?1938年
第7章 独墺合併(アンシュルス)――オーストリアの最後
第8章 チェコスロヴァキア危機
第9章 6ヵ月の平和
第10章 神経戦
第11章 ダンツィヒのための戦争


アラン.ジョン.パーシベール・テイラー[アラン.ジョン.パーシベール テイラー]
著・文・その他

吉田 輝夫[ヨシダ テルオ]
翻訳

内容説明

第二次大戦は「邪悪なヒトラー」による計画的な侵略戦争だったのか?「通説」に真っ向から挑戦して激しい論争を巻き起こし、大戦前史研究に画期をもたらした歴史的名著。「ドイツ問題」とナチをめぐって、ヨーロッパ列強の首脳たちはどのように誤謬を重ねていったか。一九三九年九月の大戦勃発に至る国際外交交渉の緊迫のプロセスを解き明かす。

目次

忘れられた問題
第一次大戦の遺産
大戦後の十年間
ヴェルサイユ体制の終焉
エチオピア戦争とロカルノ条約の終末
半ば武装せる平和、一九三六~三八年
独墺合併―オーストリアの最後
チェコスロヴァキア危機
六ヵ月の平和
神経戦
ダンツィヒのための戦争

著者等紹介

テイラー,A.J.P.[テイラー,A.J.P.][Taylor,Alan John Percivale]
1906年ランカシア生まれ。英国を代表する歴史学者。オックスフォード大学モーダレンカレッジ教授等を歴任

吉田輝夫[ヨシダテルオ]
1929年中国上海市生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ近現代史専攻。信州大学教授、大阪学院大学教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Koning

28
ヒトラーが一人悪の侵略者ではないということで論争を巻き起こした本。基本的に回想録あたりが主要な資料なので最初の翻訳が出た70年代には既に著者も色々と修正してたりしたようで。とはいえ戦間期のヨーロッパの外交戦の流れとか雰囲気が特に英仏独を中心にこう流れていたのかーという感じで掴めると思う。ズデーデンとダンツィヒでのヒトラーの駆け引きはこの本を読むと非常に上手に見えるよね。そもそも戦争の原因になりうる要因て1つや2つで済むわけがないんでアレなんですが。それでも非常にたのしく読めたのでこれは収穫。2015/02/02

中年サラリーマン

14
読むのに骨が折れた。原書は当時論争になったらしい。第二次大戦はほんとにヒトラーのせいだけなのか?ってことについて語る。これを読むと、第二次大戦前は第一次大戦のインパクトがあまりに大きかったことがかえって原因なのかなぁと思った。あれをもう一回やるのはきついと思った各国はなるだけ外交でなんとかしようとして神経戦に突入していったし、一方負けたドイツにはそんな先の大戦の衝撃に引きづられないヒトラーが各国をかき回したということか。ヒトラーの差別は避難されるべきだが、大戦の責任までを擦り付けるのはどうかという内容。2015/01/10

筑紫の國造

11
第二次世界大戦の原因を、今までとは違った視点から読み解いた一冊。ヒトラーが終始一貫した計画をもって侵略を開始したのではなく、英仏など他の西欧諸国の外交的失敗に便乗した機械主義として捉える。個人的には文体がふわふわしており、なんだか事実関係が把握しづらかった。解説まで読むことで、始めてしっかり理解できた気がする。本書の主旨は、たしかに一考の価値はあると思う。ヒトラーが自殺してしまった以上、戦勝国としては自分たちの失敗を無いものとした面は多少あるだろう。しかし、やはり外交だけに焦点を当てすぎている面は否めない2019/01/10

大道寺

11
第二次世界大戦における欧州戦線の起源について1964年当時の定説に反論し、史学界で「テイラー論争」を巻き起こした書。著者曰く、当時の定説では、第二次世界大戦の主要原因としてヒトラーの邪悪さと世界征服の計画が悪かったと言われていた。しかし著者はヒトラーの考えとドイツの伝統的な保守派の考えが基本的には一致していたことを指摘し、また、ヒトラーは機会主義的に国際政治の舞台を立ち回ったのであり大戦争による世界征服を一貫して計画してなどいなかったと指摘する。(1/3)2013/09/22

ドウ

7
ドイツのポーランド侵攻に至るまでの英仏独三国の外交史を当時の外交文書等を駆使して明らかにする。今では主流になっている(ように思われる)、野心的で無計画な機会主義者としてのヒトラー像を初めて提示したほか、イギリスの宥和政策が戦略上間違っていなかったこと、政権奪取後のヒトラーの外交政策とシュトレーゼマン時代のものとの連続性など、スリリングな仮説を緻密な史料読解で論証していく。訳文の指示語の位置や言い回しのせいでだいぶ読みにくいが、内容は非常に優れているのではないか。最新の研究も読んでみたい。2019/08/11

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