出版社内容情報
ヒトラーがいなければ大戦争はなかったのか?
「定説」に真っ向から挑戦して大論争を呼び、研究史に画期をもたらした必読の名著。
第2次大戦は「邪悪なヒトラー」による計画的な侵略戦争だったのか? 「通説」に真っ向から挑戦して激しい論争を巻き起こし、大戦前史研究に画期をもたらした歴史的名著。「ドイツ問題」とナチをめぐって、ヨーロッパ列強の首脳たちはどのように誤謬を重ねていったか。1939年9月の大戦勃発に至る国際外交交渉の緊迫のプロセスを解き明かす。
何をなすべきであったかをいうのは、歴史家の義務などではない。歴史家のたった一つの義務は、生起した事実とその理由を発見することである。われわれが生起したあらゆることの原因をヒトラーに還元しつづける限り、何も発見できないであろう。……彼はある意味ではヴェルサイユ条約の落とし子であり、またある意味では現代ヨーロッパで一般的な思想の落とし子であった。だが何といっても彼はドイツ史の、また現代ドイツの落とし子であった。……ヒトラーはドイツ国民の共鳴板であった。――<「再版への序言」より>
※本書の原本は1977年3月、中央公論社より刊行されました。
第1章 忘れられた問題
第2章 第一次大戦の遺産
第3章 大戦後の10年間
第4章 ヴェルサイユ体制の終焉
第5章 エチオピア戦争とロカルノ条約の終末
第6章 半ば武装せる平和、1936?1938年
第7章 独墺合併(アンシュルス)――オーストリアの最後
第8章 チェコスロヴァキア危機
第9章 6ヵ月の平和
第10章 神経戦
第11章 ダンツィヒのための戦争
アラン.ジョン.パーシベール・テイラー[アラン.ジョン.パーシベール テイラー]
著・文・その他
吉田 輝夫[ヨシダ テルオ]
翻訳
内容説明
第二次大戦は「邪悪なヒトラー」による計画的な侵略戦争だったのか?「通説」に真っ向から挑戦して激しい論争を巻き起こし、大戦前史研究に画期をもたらした歴史的名著。「ドイツ問題」とナチをめぐって、ヨーロッパ列強の首脳たちはどのように誤謬を重ねていったか。一九三九年九月の大戦勃発に至る国際外交交渉の緊迫のプロセスを解き明かす。
目次
忘れられた問題
第一次大戦の遺産
大戦後の十年間
ヴェルサイユ体制の終焉
エチオピア戦争とロカルノ条約の終末
半ば武装せる平和、一九三六~三八年
独墺合併―オーストリアの最後
チェコスロヴァキア危機
六ヵ月の平和
神経戦
ダンツィヒのための戦争
著者等紹介
テイラー,A.J.P.[テイラー,A.J.P.][Taylor,Alan John Percivale]
1906年ランカシア生まれ。英国を代表する歴史学者。オックスフォード大学モーダレンカレッジ教授等を歴任
吉田輝夫[ヨシダテルオ]
1929年中国上海市生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ近現代史専攻。信州大学教授、大阪学院大学教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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