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講談社学術文庫
日本の学歴エリート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919746
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0121

内容説明

エリートとは義務により定義されるものであって、権利によるものではない。エリートにとって生きることは永遠の緊張であり、間断なき訓練である―。日本社会は官僚、企業などの指導層をどのように育成し、近代化を達成したか。なぜいま卓越したリーダーを生み出せないのか。日本型学歴社会の病理を解明し、社会システムとしての英才教育を問い直す。

目次

第1章 学歴エリートの実像
第2章 日本の教育と企業成長
第3章 大卒就職の社会史
第4章 官僚はどのように形成されたか―日本型英才教育の果した役割
第5章 実学エリートの再評価―実学の復権のために
第6章 日本型学歴社会の構造と病理
付録 女性エリートはいつまでも少数者なのか―男女共同参画社会への道

著者等紹介

麻生誠[アソウマコト]
1932年東京生まれ。東京大学教育学部卒業。東京大学大学院博士課程修了。東京学芸大学助教授、大阪大学人間科学部教授、放送大学教授、東京女学館大学学長等を経て、大阪大学名誉教授、放送大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
高等教育を目指す人の過剰化による「過保護性」と「閉塞性」というデメリットを1977年という早い段階から指摘している。その他の指摘にも参考になる点はある。が、人口動態までは埒外だったのか、今の少子化・大学全入時代をどう御覧になっていらっしゃるのだろう。また、戦前の教育史としても興味深く読んだ。2019/08/07

kenitirokikuti

7
図書館にて。まえがきから。著者は最初期の東大教育学部卒。師範学校は教員を養成するところだが、ここは戦後の教育学研究者を育てるところ。デュルケムの社会学などである。…あぁ、そっか、最近の「社会学(者)バッシング」の理由、これなんだ。学校、東大への反感だ。昭和末期ぐらいまでには「片手にマガジン」的なムードが高校にもあったんよ。サンデーのうる星やあ〜るにその名残りがある。ジャンプは幼年ホビーのコロコロと競ったので、「少年マガジン」的なものと離れていった。

Ex libris 毒餃子

6
明治期の富国強兵政策における学制の役割について。高等教育段階まで到達する者が少数な時代では、大卒者は即エリート階級を生成する。それには国策的側面もある(実学を興すために工学・農学を大学組織に組み込む)。しかしながら、卒後のキャリアがそこまで保障されていなかったようなのは意外だった。官僚を養成し国体を完成させていく必要性のため、法学などの虚学に比重が置かれている。育成方法でも「勉強ができるガキ大将」といったアンビバレントな性質を要求しているのも、現代に通じると感じられる。 2019/05/02

tkm66

0
タイトルほど面白くなかったんでしょうな。感想書いていないって事は。2010/07/08

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