講談社学術文庫
進化の設計

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919609
  • NDC分類 457.8
  • Cコード C0145

内容説明

地球の誕生から四六億年、動物の登場から六億年。じつに多様な「形」をもって地球上に発生した動物たちは、厳しい環境変化の中で淘汰され、またあるものは適応・進化し、今なお地球上に生き続ける。彼らの生存と滅亡を分けたものとは何か。九十余点のイラストをまじえ、航空工学の権威が動物の構造と機能を独自の視点から解明する異色の「進化論」。

目次

生命のあけぼの
防衛力のない三葉虫の悲哀
奇怪な形の魚は長生きしない
まず節足動物が海から上陸
沈滞期に登場した原始爬虫類
大きいことが幸いした恐竜
海と空に進出を図った爬虫類
多様化の時代だったジュラ紀
災いに転じた水陸両用の巨体
生き残るのに必要な防衛戦略
花の白亜紀にのさばる暴君竜
不思議な角は情報収集用?
スピードで生き残った角竜
役者不足だった哺乳類の幕開け
飛ばない怪鳥の一時の栄華
海に生活圏を求めたクジラ
危うく絶滅を免れた爬虫類
氷河期に耐えたマンモスたち
巨大な角をもてあましたシカ
サルらしさをめざした哺乳類
平たい顔で正確な距離測定
平原に展開した類人猿たち
器用さを見せたエレクツス
原人から現代人への胎動
人類の新しい未来を求めて

著者等紹介

佐貫亦男[サヌキマタオ]
1908~1997。東京帝国大学工学部航空学科卒業。東京大学教授。日本大学教授を務め、航空宇宙評論家、エッセイストとしても知られる。専攻は航空宇宙工学

木村しゅうじ[キムラシュウジ]
1930年生まれ。旧制松山中学卒業。イラストレーター。哺乳動物学会、日本漫画家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

29
元本は1982年。航空工学の権威が語る6億年の動物進化史で、形態や機能を好き放題に批評する。情報は古いが茶飲話的で気楽。神様を設計者に見立てて褒めたり貶したりする。奇妙に進化した者にも目配りし、爬虫類では貝類食の醜悪な水棲種とか、長い背中のウロコで滑空する種もいた。翼竜については航空のプロらしく、解説がわかりやすい。クジラの祖先が中生代の海竜に似てると気付いた。性格は真反対に思えるから不思議。ティラノサウルスの外見の凶悪さが、著者の言う通り威圧のためなら面白い。白黒だけど味のあるイラストが多数。2019/03/30

nobu23

3
生物の誕生から人間への進化までをわかりやすく、まとめた本。 ある程度の専門性もありつつ、わかりやすい説明で肩を張らずに読める。2021/12/29

カネコ

2
2012/12/16

Qfwfq

0
恐竜を見る目が完全にモノを造る側のそれになっていて、独自の審美眼で古生物の設計とデザインをバッサバッサと切り落としていく手際は読んでて楽しい。2011/06/21

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