内容説明
イン、タヴァン、エールハウス―それはイギリスの大衆が金で酒食と休息を購った場所である。酒場ではシェイクスピアたちが機智を戦わせる一方、田舎者を騙す詐欺師が横行。旅路では宿屋の主人に値踏みされ、追い剥ぎの危険にさらされる。珍事、艶事、酔いどれたちの人間模様など数々の逸話を、近世の日記文学や小説から紹介。ユーモア溢れる秀逸な語り口で英国文化史へと誘う。
目次
1 巡礼たち
2 エリザベス朝の劇作家たち
3 看板の話
4 馬車宿
5 わらじを脱いで
6 都会の情景
7 田舎の情景
8 旅路の果てに
著者等紹介
臼田昭[ウスダアキラ]
1928年京都府生まれ。1952年京都大学文学部卒業。京都府立大学教授、甲南女子大学教授を歴任、京都府立大学名誉教授。専攻は英文学。1990年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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刻猫
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宿屋の情景のイメージとして、楽しめた。2017/08/11
bvbo
0
タイトル通り、イギリスの宿屋の話し。物語から描写を抜き出してるので、資料としては弱い。☆☆2014/10/09
ダルニエンテ
0
イギリスの宿屋のはなし、とはあるものの、イギリス文学史や作家の日記や手紙、物語の中から宿屋の記述や扱われ方を描いているので、資料としては求めない方がイイです。ネタになるのもいくつかはあるけど、どうだかな…。イギリス文学が好きな人にはお勧めです。2014/03/21
lionne
0
イン-宿屋をキーワードとするイギリス文化史。衒学風味。既読の「ピープス氏の日記」の著者。2009/05/09
sfこと古谷俊一
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Innについての雑多なウンチク。近代の小説や日記などを色々と引いて紹介しています。2009/04/03