出版社内容情報
路地裏の細密画が語る「小さな」歴史
十八世紀、社会的成熟をとげた「江戸」。それは豪商などが君臨する上層から貧しい乞{こつ}食{じき}=勧進層や芸能者が身分的周縁を形作った最下層まで、様々な階層が溶け合う小宇宙たる大都市だった。
そのさまを現代に伝える絢爛絵巻の内実とは何か。また、人々の営みやネットワークとはどのようなものか。前近代の達成である成熟の諸相をミクロの視点から描き出す。
吉田 伸之[ヨシダ ノブユキ]
著・文・その他
内容説明
十八世紀、社会的成熟をとげた「江戸」。それは豪商などが君臨する上層から貧しい乞食=勧進層や芸能者が身分的周縁を形作った最下層まで、様々な階層が溶け合う小宇宙たる大都市だった。そのさまを現代に伝える絢爛絵巻の内実とは何か。また、人々の営みやネットワークとはどのようなものか。前近代の達成である成熟の諸相をミクロの視点から描き出す。
目次
第1章 十八世紀、通史から全体史へ(通史と全体史;十八世紀の政治過程;秩序構造―支配身分;秩序構造―民間社会;『熙代勝覧』の世界)
第2章 社会的権力―豪商と町(「社会的権力」とは何か;超大店・三井越後屋;町と大店―京都冷泉町)
第3章 身分的周縁―勧進と芸能(近世社会を構成する「身分的周縁」;願人坊主―僧侶か乞食か;乞胸―特異な芸能者集団)
第4章 市場に集う人々(商人と市場社会;青物市場と薩摩芋;魚市場内部を探る)
第5章 江戸の小宇宙(広場と境内;八世紀社会の達成と歴史の「最深宇宙像」)
著者等紹介
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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