出版社内容情報
構想10年・連載開始から6年、全国37紙掲載の超大型新聞連載がついに完結!信心と家族の間で揺れ動く、人間親鸞の生涯とは。最初の作品『親鸞』(2008年9月1日?2009年8月31日連載)では、京都を舞台に比叡山で修行に励みつつ煩悩に苦しむ、8?35歳の若き日の親鸞が青春群像劇として生き生きと描かれました。次に前作『親鸞 激動篇』(2011年1月1日?12月12日連載)。越後へ追放され、そして関東を流浪する親鸞。土地の人々と交わるなかで、師の教えに追いつき追い越そうと苦悩する、36?61歳の姿が活写されました。そして待望の第三部では、親鸞は京都へ帰還します。最も多くの業績を残したといわれる61歳から90歳までの、師を超えていく聖人の軌跡が、活気あふれる群像劇として綴られるのです。
雪の日の対話
妙禅房からの誘い
父と子の対話
送りツブテの日
期待と失望
星をかぞえて
影の世界
涼の立場
東国からの噂
網を引くとき
ツブテの遺言
針木馬の館
回想の人びと
せまりくる足音
竜涎香の香り
夢まぼろしのごとく
群集と争乱
心なえる日々
大火に追われて
季節のうつろい
夜中に現れる者
善法院の日々
自然に還る
九十年の歳月
あとがき
五木 寛之[イツキ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
信心と家族愛の間でゆれ動く、親鸞の真の姿―。東国へ向かった息子と、地元の弟子たちとの対立とは!
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。代表作は『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『蓮如』『百寺巡礼』『大河の一滴』など。ニューヨークで発売された『TARIKI』は’01年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年度第50回菊池寛賞、’09年NHK放送文化賞、’10年、長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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