講談社文芸文庫<br> 庄野潤三ノート

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講談社文芸文庫
庄野潤三ノート

  • 阪田 寛夫【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903783
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

習作から円熟の域まで庄野潤三作品群を丁寧に読み解く作家論、初の文庫化。著者と対象のこれ以上ない調和が読む者に喜びをもたらす。小学校、旧制中学、就職先の放送局で庄野潤三の後輩として過ごした阪田寛夫は、いつしか庄野文学最大の理解者となった。習作から刊行当時の最新長篇、そして随筆集までも順に丁寧に読み解くことによってのみ、鮮やかに見えるその豊穣な世界――正確かつ簡潔でありながら深い愛情に溢れる筆致が、読む者を思わず感動へと誘う。類まれな作家論の達成。

阪田 寛夫[サカタ ヒロオ]
著・文・その他

内容説明

文学はすべて人間記録と説く庄野潤三―簡単には内奥に迫ることのできない作品世界に真正面から向き合い、精読を繰り返すこと。愚直にも見える営みが掘り出したものは、このうえなく深く大きい。丁寧な読解と長年の交流を基に、取材をも重ねて到達しえた作家論の真髄。

目次

習作の時代
愛撫
プールサイド小景
ザボンの花
バングローバーの旅
旅人の喜び
ガンビア滞在記
静物
浮き燈台


夕べの雲
丘の明り
流れ藻
雉子のの羽
前途
紺野機業場
小えびの群れ
屋根
絵合せ
明夫と良二
野鴨
随筆集
一枚のレコード(庄野潤三)

著者等紹介

阪田寛夫[サカタヒロオ]
1925・10・18~2005・3・22。詩人、小説家。大阪市生まれ。両親は熱心なクリスチャンでかつ音楽好き。大中寅二(叔父)、大中恩(従兄)等、音楽を身近に育つ。1950年、友人の三浦朱門等と同人誌「新思潮」を立ち上げ習作を始める。東京大学国史学科卒業。朝日放送に入社、上司の庄野潤三に影響を受ける。63年に退社後は童謡の作詞、放送台本、ミュージカル制作で数々の賞を受賞。小説では、75年、「土の器」で芥川賞、87年、「海道東征」で川端康成文学賞を受賞。89年、日本芸術院恩賜賞を受ける。評伝文学、児童文学にも大きな業績を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうすけ

16
すっごく面白かった。庄野潤三がまた読みたくなった。しかし結構長い間、テレビ局員として働いていたのか。意外。2025/07/28

Inzaghico (Etsuko Oshita)

3
放送会社に勤務しているときでも、庄野は堂々と「作家」と名乗っていた。阪田は、「庄野さんにとっては作家であることが、自分の本質にかかわる唯一の方法だったのだ」と分析している。身過ぎ世過ぎと本質の違い、ということだろう。背筋が伸びる。 大事件が起こる小説も面白いけれど、平々凡々とした営みに生まれるささやかな幸せを描いた小説はしみじみと味わい深い。ぞわりとした凄みのある初期の作品群も読もうと思う。2018/08/02

yoyogi kazuo

1
庄野潤三と個人的な付き合いのある作家・評論家による作家論・作品論。昭和49年(作家54歳)ころまでを対象にしている。もともと小説は好きではなく、チャールズ・ラムの随筆のような文章を好んでいた作家が、伊藤静雄、佐藤春夫らの影響を受けて独自のスタイルを確立するまでの軌跡が描かれる。「愛撫」「舞踏」「プールサイド小景」を経て「ガンビア滞在記」から「静物」に至り、「夕べの雲」で完成された世界に行きつくまでの過程が丁寧に論じられている。2022/05/14

はるたろうQQ

1
晩年の作品を待ちわびて愛読し、遡って庄野潤三を読んだので、初期の「プールサイド小景」等には戸惑った。同じく日常生活を描くが、初期はその底にある不幸や不安が主題で、晩年は静謐な日常生活のみを描きその底にあるはずの死への不安を描かない。この点で本書は晩年の作品群が出る前に書かれたものだが、「紺野機業場」を一つの転機としているのが参考になる。また「前途」も読む必要がある様に感じた。なお、あとがきで「ザボンの花」が好きだった著者の母が死んで分かったことがあるとある。著者の「土の器」を再読した方が良いかもしれない。2020/01/09

qbmnk

0
庄野潤三の本を一冊も読まずに本書を読んだ。阪田寛夫の「土の器」を読んだあとで、初めは同時代の私小説論として興味深く読み進めていたが、だんだんと阪田寛夫から見た庄野潤三とその作品解釈の解像度が上がり、庄野潤三の作品を全て読みたくなる衝動がわいた。作家の文学者としての形成過程も丹念に描かれていて、作品が時代や生活を描きながら人間に対する射程の長い洞察を含んでいることを知らしめている。最後に庄野潤三の随筆と阪田寛夫のあとがきも加わり、作家同士の交流が2人の鮮やかな筆致で現在進行形で示されているのも楽しい。2025/03/08

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