講談社文芸文庫<br> 埴谷雄高

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講談社文芸文庫
埴谷雄高

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902984
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

思想界の巨人・鶴見俊輔が、戦後文学に屹立する埴谷雄高と傑作「死霊」に迫る評論、対論集。ふたつの「知」が交わり拡がる思考の宇宙戦後の日本思想界をリードしてきた鶴見俊輔が、戦後日本文学に屹立する埴谷雄高と「死霊」を半世紀にわたり論じた集大成。とりわけ1997年に埴谷が世を去って以降、自身の大患にもかかわらず埴谷論を精力的に執筆した評論群は、鶴見の晩年最大の仕事と評される。評論の他に、埴谷・鶴見・河合隼雄の鼎談、鶴見・高橋源一郎の対談などで、埴谷文学の深奥に迫る。

虚無主義の形成──埴谷雄高
埴谷雄高の政治観
座談会 未完の大作『死霊』は宇宙人へのメッセージ 埴谷雄高/鶴見俊輔/河合隼雄
手紙にならない手紙
『死霊』再読
晩年の埴谷雄高──観念の培養地
状況の内と外
世界文学の中の『死霊』
対談 『死霊』の新しさ 高橋源一郎/鶴見俊輔
大阪夏の陣
単行本解説 六文銭のゆくえ──埴谷雄高と鶴見俊輔 加藤典洋
文庫版解説 くねくねしたものは、死なない。──「六文銭のゆくえ」付記 加藤典洋
略年譜


鶴見 俊輔[ツルミ シュンスケ]
著・文・その他

内容説明

一九五九年の転向論「虚無主義の形成」から半世紀近く埴谷雄高を論じ続けた鶴見俊輔。両者の初対論が実現した河合隼雄を交えての鼎談では、深い相互理解と『死霊』についての躍動的な呼応が展開される。そして埴谷没後、自身の大患後にもかかわらず注力した埴谷論は、著者晩年最大の論考群を成す。文学界と思想界の巨人にして変革者。『死霊』を巡り、ふたつの知が交わり拡がる思考の宇宙。

目次

虚無主義の形成―埴谷雄高
埴谷雄高の政治観
座談会 未完の大作『死霊』は宇宙人へのメッセージ(埴谷雄高;鶴見俊輔;河合隼雄)
手紙にならない手紙
『死霊』再読
晩年の埴谷雄高―観念の培養地
状況の内と外
世界文学の中の『死霊』
対談 『死霊』の新しさ(高橋源一郎;鶴見俊輔)

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922・6・25~2015・7・20。哲学者。東京生まれ。15歳で渡米しハーバード大学で学ぶ。在米中にアナキスト容疑で逮捕されたが、留置所で論文を書き上げ卒業。交換船で帰国。戦後、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭を執る。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。82年『戦時期日本の精神史』で大佛次郎賞、90年『夢野久作』で日本推理作家協会賞、94年朝日賞、2007年『鶴見俊輔書評集成』全3巻で毎日書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hasegawa noboru

22
<私の中には、日本人、特に日本の知識人に対する不信が生きつづけている。埴谷雄高にひきつけられたのは、そのせいだ>。敗戦の年『死霊』に出会ったとき<なんともわからないものだった。だが、その憂鬱な文体に、親しみを感じた>(「埴谷雄高ーー状況の内と外」初出二〇〇二年)と述べる鶴見俊輔による埴谷雄高関連エッセイ等を集めて一冊にした(埴谷死後八年を経て)二〇〇五年刊行の一冊。その二〇一六年文庫化され、前年に鶴見俊輔は亡くなっている。ついでに言うと二冊の解説を書いた加藤典洋も二〇一九年七一歳で死んでいる。最も若く。2024/03/30

1
『思想の科学』誌や「ベ平連」の活動よりも、『アメノウズメ伝』での日本神話のアナーキーな換骨奪胎や大衆文化論に魅了されてきたので、転向論には食指が動かなかったけど、埴谷への興味から手にした本書で、そのもっともゆたかな水脈にゆきあたることになった。「自同律の不快」や「虚体」など、浮世離れした埴谷語の由来をたどり、現実の経験に根ざしていることを跡づける一方で、暴力を行使するコミュニズムへの絶えざる断罪としての永久革命の意義を汲みながら、硬直した急所をつく評言は、精神のリレーの伴走者としてのつとめを果たしている。2016/03/14

辺慶

0
鶴見さんも埴谷さんも死んじまった。平成生まれの若輩としては、個人的にシンパシーを得つつ、同時に深い断絶を感じないわけにはいかない。やはり想像力あった人にありがちなように、かれらが想像していたよりも時代はより速く進んでしまった。かれらの位置付けを、違う仕方でできるようにしなきゃいかん。まるでかれらがひとつの時代を語っているばかりでないかのように。かれらの用語群の書き換え、アップデートをしてみること。2016/07/27

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