出版社内容情報
文学史上最大の謎・ドストエフスキーに挑んだ衝撃の書。なぜ彼の作品は人を強烈に捉え続けるのか。各紙誌絶賛、毎日出版文化賞受賞同じ言葉でも誰がどんな状況で語るかで、その意味は異なり、ときに正反対に受け取れる。このラズノグラーシエ=異和こそがドストエフスーを読む鍵となる。登場人物は対話の中で絶えず異和と不協和に晒され、そのダイナミズムが読む者を強烈に惹きつけるのだ。批評家バフチンを起点に、しかし著者単独で小説内部に分け入り、文学的核心を精緻に照射する。ドストエフスキー論史の転換点を成す衝撃的論考。
まえがき
序 章 ラズノグラーシエ──二葉亭四迷とバフチン
第一章 黄金時代の太陽──『悪霊』
第二章 ソーニャの眼──『罪と罰』
第三章 マリヤの遺体とおとなしい女──『作家の日記』
第四章 写真の中の死、復活、その臭い──『白痴』
第五章 逆遠近法的切り返し──『未成年』
第六章 カラマーゾフのこどもたち──『カラマーゾフの兄弟』
参考文献
単行本あとがき
著者から読者へ
年譜
著書目録
山城 むつみ[ヤマシロ ムツミ]
著・文・その他
内容説明
同じ言葉でも誰がどんな状況で語るかで、その意味は異なり、ときに正反対に受け取れる。このラズノグラーシエ=異和こそがドストエフスキーを読む鍵となる。登場人物は対話の中で絶えず異和と不協和に晒され、そのダイナミズムが読む者を強烈に惹きつけるのだ。批評家バフチンを起点に、しかし著者単独で小説内部に分け入り、文学的核心を精緻に照射する。ドストエフスキー論史の転換点を成す衝撃的論考。毎日出版文化賞受賞。
目次
序章 ラズノグラーシエ―二葉亭四迷とバフチン
第1章 黄金時代の太陽―『悪霊』
第2章 ソーニャの眼―『罪と罰』
第3章 マリヤの遺体とおとなしい女―『作家の日記』
第4章 写真の中の死、復活、その臭い―『白痴』
第5章 逆遠近法的切り返し―『未成年』
第6章 カラマーゾフのこどもたち―『カラマーゾフの兄弟』
著者等紹介
山城むつみ[ヤマシロムツミ]
1960・9・24~。文芸評論家。大阪府生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。1992年に「小林批評のクリティカル・ポイント」で第35回群像新人文学賞評論部門受賞。2011年、本書『ドストエフスキー』で第65回毎日出版文化賞文学・芸術部門を受賞。東海大学文学部文芸創作学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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