講談社文芸文庫<br> 酒と戦後派―人物随想集

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講談社文芸文庫
酒と戦後派―人物随想集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902922
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大岡昇平、野間宏、武田泰淳、三島由紀夫、平野謙、中野重治、島尾敏雄他。随筆の名手でもあった著者の面目躍如たる人物エッセイ集。大岡昇平、野間宏、武田泰淳、三島由紀夫、平野謙、中野重治、島尾敏雄他。随筆の名手でもあった著者の面目躍如たる人物エッセイ集。

異常児荒正人
平野謙
本多秋五
強い芯を備えた隠者──山室静
沈着者・小田切秀雄
佐々木基一の幅広さ──『昭和文学交遊記』
詩人の或る時期
戦後の畸人達(抄)
初期の石川淳
安吾と雄高警部
椎名麟三
はじめの頃の椎名麟三
飢えの季節(抄)──梅崎春生について
「夜の会」の頃の渡辺さん
酒と戦後派
三島由紀夫
『崩解感覚』の頃
そも若きおり
全身小説家、井上光晴
井上光晴の「最高!」
はじめの頃の島尾敏雄
島尾敏雄を送る
島尾敏雄とマヤちやん
『びいどろ学士』
原民喜の回想
堀辰雄
結核と私達
死の連帯感
大井広介夫人
癌とそうめん
高見さんのサーヴィス
穴のあいた心臓
『悲の器』の頃
異種精神族・澁澤龍彦──癌と医者運
サド裁判時代──白井健三郎
心平さんの自己調教
純粋日本人、藤枝静男
鬱屈者の優雅性──大庭みな子について
二人のドン・キホーテ──檀一雄と私
青年辻邦生
加賀乙彦のこと
最低の摩訶不思議性
最後の一局──追悼 北村太郎
田村隆一の姿勢
花田清輝との同時代性
中野重治とのすれちがい
中村光夫と戦後派
不思議な哲学者──安岡章太郎
吉本隆明の印象
青年大江健三郎
核時代の文学の力──大江健三郎について
現代の六無斎
現代の行者、小田実
中村真一郎のこと
遠い時間
橋川文三のこと
評論家と小説家
竹内好の追想
「お花見会」と「忘年会」
最後の二週間
武田山荘のエクトプラズマ
大岡越前探偵と私
公正者 大岡昇平
武田百合子さんのこと
時は武蔵野の上をも
人物紹介
同人誌・事項紹介


埴谷 雄高[ハニヤ ユタカ]
著・文・その他

内容説明

“酒乱”の代表・石川淳、“犯罪者の顔”をもつ椎名麟三、“不敵なダブル・スパイ”花田清輝、“異種精神族”澁澤龍彦、“純粋芸術家”福永武彦、“全身小説家”井上光晴、“犬の哲学者”安岡章太郎、“現代の六無斎”小田実、“毒舌な公正者”大岡昇平、“異常感覚の持ち主”島尾敏雄、“頭の回転が滅法速い”荒正人・武田泰淳・三島由紀夫…温かな眼差しとユーモア、類稀な描写力で綴る、作家の素顔。

目次

異常児荒正人
平野謙
本多秋五
強い芯を備えた隠者―山室静
沈着者・小田切秀雄
佐々木基一の幅広さ―『昭和文学交遊記』
詩人の或る時期
戦後の畸人達(抄)
初期の石川淳
安吾と雄高警部〔ほか〕

著者等紹介

埴谷雄高[ハニヤユタカ]
1909・12・19~97・2・19。小説家、評論家。台湾新竹生まれ。本籍は福島県相馬郡小高町。日本大学予科中退。31年日本共産党へ入党。32年同志宅で逮捕、2ヵ月弱の留置の後、不敬罪及び治安維持法違反で起訴、豊多摩刑務所に送監、33年に上申書を提出し、懲役2年執行猶予4年の判決を受ける。39年同人誌「構想」に参加。41年経済情報誌「新経済」を創刊、編集長を務める。同年12月9日、予防拘禁法で特高により拘引、年末まで拘禁。46年同人誌「近大文学」を創刊、『死霊』の連載を開始。70年『闇のなかの黒い馬』で谷崎潤一郎賞、76年『死霊』で日本文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くみ

17
埴谷さんによる友人作家たちの思い出を綴ったエッセイ。辛辣なのかと思いきや初めの荒正人さんで心掴まれる。その表現が巧みで思わず、笑ってしまいました。お酒が入って議論はもちろん、みんなで碁会を開いたり家族ぐるみでお花見したりその付き合いの深さに感じ入りました。サド裁判に特別弁護人として出廷したり後輩に芸者との仲立ちを頼まれて一肌脱いだり面倒見がすごくいい。埴谷さんの経歴を見てると(特に奥さんを堕胎させてまで子供を持たなかった点)ちょっと戦慄も感じますがこの本では友人たちへの愛が惜しみなく表現されていました。2018/10/13

miunac

2
再読。埴谷雄高の、戦後派文学者との交流をまとめたエッセイ集。主に平野謙研究の一環だが、思ったよりはるかに多く平野謙が出てきた。まあ友人であり同志だから当然なのだが。もちろん、埴谷雄高のエッセイは面白い。最近は忘れられているのだろうが、椎名誠は若い頃埴谷雄高のエッセイの愛読者であったという。なるほど確かに、椎名誠の初期作品は埴谷雄高のエッセイの影響が色濃い。平野謙や武田泰淳や竹内好が、目黒考二や沢野ひとしや木村晋介に変わるだけである。2021/03/03

ゆーいちろー

2
結果的に戦後派の「長老」となってしまった作者が、生活のためもあろうし、あるいは生来の世話焼きな性格もあってか書き連ねた交遊録エッセイ。しかし、本書に取り上げられている名前がすごい…「近代文学」同人の荒、平野、本多、小田切あたりは勿論、石川淳、坂口安吾、三島由紀夫、堀辰雄、澁澤龍彦、花田清輝、中野重治、吉本隆明、大江健三郎などなど…こんな文章を読まさせられると、俄然戦後派をきちんと読み直したくなる。しかし、一番感動的なのは武田泰淳、百合子夫妻の最後を看取った時の文章。作者の本当の人柄が窺える美しい文章。2016/05/31

lsfid

1
近代文学の一員として、明治〜平成の年号を生きた埴谷雄高が親交のあった文学者達を随想する。洞察に富んだ文章に、ひたすら感心しながら読み終えた。武田泰淳と梅崎春生の「伏目族」についての記述が印象深い。武田泰淳の『最後の二週間』は特筆。埴谷自身の『死霊』評が途方もなくて良いw 日本の戦後文学と近代文学の始まりと終わりを知る埴谷が「深い文学性より広い文壇化が進捗している」と憂いたのは1989年の記述だが、埴谷の生年が太宰と同年ということに驚く。戦後の近代文学を担った者たちを体系的に知ることができる貴重なエッセイ。2025/03/12

hsamony

0
100pまで読んだ。2022/03/21

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