講談社文芸文庫<br> 私の万葉集〈5〉

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講談社文芸文庫
私の万葉集〈5〉

  • 大岡 信【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902724
  • NDC分類 911.12
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『私の万葉集』の最終巻。巻一七から二〇までの解釈と鑑賞。大岡信は現代の短詩型文学として「万葉集」を捉えてこの作品を記した。大岡信が、六年間に亘って[「万葉集」に立ち向かった『私の万葉集』の最終巻。巻十七から二十。
この第五巻は「歌日記」が中心であり、万葉最末期の歌
  移り行く 時見るごとに 心痛く
  昔の人し 思ほゆるかも   大伴家持
天平時代の人間を生き生きと伝える、大岡信渾身の、実作者による日本美起源の鑑賞、完結。

万葉集 巻十七
万葉集 巻十八
万葉集 巻十九
万葉集 巻二十
あとがき


大岡 信[オオオカ マコト]
著・文・その他

内容説明

大岡信が、六年間に亘って「万葉集」に立ち向かった『私の万葉集』の最終巻。巻十七から二十。この第五巻は「歌日記」が中心であり、天平時代の人間を生き生きと伝える、大岡信渾身の、実作者による日本美起源の鑑賞、完結。

目次

万葉集 巻十七
万葉集 巻十八
万葉集 巻十九
万葉集 巻二十

著者等紹介

大岡信[オオオカマコト]
1931・2・16~。詩人、評論家。静岡県生まれ。東京大学国文科卒。父は歌人の大岡博。学生時代から詩作を始め、大学卒業後、読売新聞記者、明治大学教授、東京芸術大学教授、日本ペンクラブ会長、日本現代詩人会会長など。1972年『紀貫之』で読売文学賞、80年朝日新聞連載『折々の歌』で菊池寛賞、97年朝日賞受賞。2003年文化勲章受章。「折々の歌」は1979年より2007年まで続いた。その他海外の受賞も多く、フランスでの叙勲も3度ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しゅてふぁん

54
ついに最終巻。万葉集巻十七~二十はいわば‘大伴家持の歌日記’。時代は藤原氏へと進みつつある万葉末期、大伴氏の勢力は衰える一方。家持が心痛し詠んだ歌、一族を喩す長歌の無常感と憂愁…読んでいて泣きそうになった。万葉集最後の歌は『新(あらた)しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)(4516/家持)』その後一切、家持の歌は遺っていない。改めて思った。万葉集って面白い!歴史の流れを感じることが出来て万葉人の生活を垣間見ることもできる、一粒で何度も美味しい素晴らしい和歌集だ。2019/02/26

しゅてふぁん

45
再読。巻十七から巻二十は家持の「歌日記」。やはり私は越中在任中に詠んだ歌が好きだなと。池主とのやり取りやただ「うらがなしい」気分を詠んだ巻十九の最後の三首、越中の風景を詠んだ歌など、挙げればキリがない。また巻一から読んでみたくなってきた。2022/01/19

かふ

18
巻十七~巻二十は大伴家持の歌日記で、巻二十は「防人の歌」。大伴氏は天皇に仕えていた古からの武門の家であったわけだが、平安(天平)時代になると藤原氏が台頭してきてその他氏族と共に衰退していく。父大伴旅人が武人としてよりも文人として生存をかけた歌人の出立か(太宰府左遷)。父無き後、旅人の異母妹、大伴坂上郎女が一族の中心となったようで、万葉歌人として多くの歌が残されているのも家持の育ての親代わりだった(疑似恋愛の対象としての和歌も)。母無き後の美しい叔母さんの存在は家持の資質を運命づけた。2021/03/08

はちめ

7
歌人としての最晩年に詠った大伴一族への警鐘歌は、一族に対して時の権力者である仲麻呂へ逆らわないようアピールするとともに、そのような歌を詠う自分自身を仲麻呂にアピールするためのものであった。そうであれば、同時に詠まれた仏教の諦念に基づく歌もまた仲麻呂に対して自分自身が権力闘争から遠いところに居ることをアピールするためのものだったのだろう。壬申の乱の際に大海人皇子が仏門に入ることを天智天皇に申し出たことを思い出したのではないだろうか。少年時代に接した山上憶良の歌も心に浮かんだのだろう。☆☆☆☆☆2022/09/15

はちめ

6
本巻の特徴は何と言っても防人歌と防人歌を読んでいる大伴家持の姿が垣間見えることだ。憧れの都に戻ったにもかかわらず、そこにあるのは権力闘争の蠢きであり、敗者に近い立場にいる身として躰を竦めて過ごさざるを得ない。そのような時に出会った防人歌を家持が涙しながら選択したというのはうなずける想像だ。歌人としての評判は必ずしも高くない家持であるが、本書によって大変魅力的人間として甦っているように思う。☆☆☆☆☆2019/12/01

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