出版社内容情報
近代日本文学の中で独自の地位を築いた作家、正宗白鳥。その孤高の視点と、言文一致が心地よい文体を愉しめる随筆を坪内祐三が厳選。「すべて是路傍の人であると思いながら、すべて無縁の人であると思いながら、私はその感じに終始していないで、路傍の人々と一しょに闘技場に出ているのであろう」
究極のニヒリストにして、八十三歳で没するまで文学、芸術、世相に旺盛な好奇心を失わず、明治・大正・昭和の三時代にわたって現役で執筆を続けた正宗白鳥。
その闊達な随筆群から、単行本未収録の秀作を厳選。
空想としての新婚旅行/如何にして文壇の人となりし乎/静的に物を観る/行く処が無い/勤勉にして着実なる青年/演奏会の休憩室/モデル/日常生活/「処女作」の回顧/予がよみうり抄記者たりし頃/初夏の頃/蝋燭の光にて/歳晩の感/断片語/角力を見る/読売新聞と文学/故郷にて/女連れの旅/私も講演をした/評論家として/身辺小景/墓/読書について/故人の追憶/思い出/故人数人/私の青年時代/弔辞/八月十五日の記/新年の思い出/少しずつ世にかぶれて/処女作の頃/すべて路傍の人?/漱石と私/座談会出席の記/御前座談会の記/身辺記/円本のことなど/明治三十年代/我が悪口雑言/小杉天外翁と語る/天外翁と私/編集者今昔/今年を回顧して/「新潮」と私/人生おとぎばなし/恐怖と利益/新春に思う/知人あれど友人なし/弔辞/滅びゆくもの
正宗 白鳥[マサムネ ハクチョウ]
著・文・その他
坪内 祐三[ツボウチ ユウゾウ]
著・文・その他
内容説明
究極のニヒリストにして、八十三歳で没するまで文学、芸術、世相に旺盛な好奇心を失わず、明治・大正・昭和の三時代にわたって現役で執筆を続けた正宗白鳥。その闊達な随筆群から、単行本未収録の秀作を厳選。
目次
空想としての新婚旅行
如何にして文壇の人となりし乎
静的に物を観る
行く処が無い
勤勉にして着実なる青年
演奏会の休憩室
モデル
日常生活
「処女作」の回顧
予がよみうり抄記者たりし頃〔ほか〕
著者等紹介
正宗白鳥[マサムネハクチョウ]
1879・3・3~1962・10・28。小説家。岡山県生まれ。東京専門学校(早稲田大学の前身)文学科卒。キリスト教に惹かれ受洗、内村鑑三に感化される。後に棄教の態度を示すが、生涯、聖書を尊重した。1903年、読売新聞社に入社、7年間、美術、文芸、演劇の記事を担当、辛辣な批評で名を馳せる。『紅塵』(07年)、『何処へ』(08年)を刊行するや、代表的自然主義作家として遇される。劇作も多く試み、評論でも重きをなした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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