講談社文芸文庫<br> 女性作家が選ぶ太宰治

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講談社文芸文庫
女性作家が選ぶ太宰治

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902595
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「ほとんど奇跡のような成り立ちかたをしている」(川上未映子選「古典風」)――異性作家は太宰をどう読み、いかに選ぶのか。「ほとんど奇跡のような成り立ち方をしている」(川上未映子選「古典風」)、
「彼自身が、ひとつの作品」(桐野夏生選「思い出」)、
「この甘やかさに浸らずにいられない」(松浦理英子選「秋風記」)――
七人の女性作家がそれぞれの感性で選ぶ、未だかつてない太宰短篇選集。

女生徒  江國香織・選
恥  角田光代・選
母  川上弘美・選
古典風  川上未映子・選
思い出  桐野夏生・選
秋風記  松浦理英子・選
懶惰の歌留多  山田詠美・選
年譜
選者略歴


太宰 治[ダザイ オサム]
著・文・その他

江國 香織[エクニ カオリ]
著・文・その他

角田 光代[カクタ ミツヨ]
著・文・その他

川上 弘美[カワカミ ヒロミ]
著・文・その他

川上 未映子[カワカミ ミエコ]
著・文・その他

桐野 夏生[キリノ ナツオ]
著・文・その他

松浦 理英子[マツウラ リエコ]
著・文・その他

山田 詠美[ヤマダ エイミ]
著・文・その他

内容説明

七人の女性作家がそれぞれの感性で選ぶ、未だかつてない太宰短篇選集。

著者等紹介

太宰治[ダザイオサム]
1909・6・19~1948・6・13。小説家。青森県生まれ。県内屈指の素封家の六男として誕生。青森県立青森中学校在学時から同人誌に作品を発表。1930年、東京帝国大学仏文科在学中に共産主義活動にのめり込み、女給田部シメ子と心中を図る。35年「文藝」に発表した「逆行」が第1回芥川賞候補となる。36年、処女作品集『晩年』刊行。37年、内縁の妻小山初代と心中未遂。39年、井伏鱒二の仲介で石原美知子と結婚し、安定した生活を得て充実した作品を次々に発表。戦後『斜陽』で流行作家となるが、『人間失格』を書き上げた48年に愛人山崎富栄と玉川上水で入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

98
男性作家が選んだ太宰と違うのは、彼女たちが選んだ短編7つが合わさって全体がほのかにピンク色に思えること。私は女性作家の書く話に共感できる場合が少ないのだが、「これは私のはなし」という彼女らの自意識を感じ、その自意識を受け入れられない場合に全く共感できないからだとこの選集を通じて認識した。好きな話を選ぶにも自己の投影を感じるものはやはり苦手。『秋風記』(松浦理恵子選)『思い出』(桐野夏生選) 『母』(川上弘美選)『古典風』(川上未映子選)の順に良かった。特に秋風記の切なさが良かった。不倫は成就はできぬ。2015/03/18

ゆにこ

73
角田さんが解説に書いているように、生きにくかった思春期の事を思い出して、私もひーっと叫びたくなった。「女生徒」が一番好きかな。歌留多の最後にはドキリとした。次は男性作家版。こちらも楽しみ。2016/07/27

めろんラブ 

72
どう転んでも太宰は太宰。凄い。男性作家選とこちらを合わせて14短篇を続けて読み、改めてこの稀有な個性に感じ入る。特に松浦理英子選の「秋風記」では、読中、瞳孔拡大・頻脈・口渇・・・つまりアドレナリンが出まくっている状態に。ああいうことをこういうふうに、そしてそう結ぶとは。読後、素晴らしさにむうと唸りながら、本書の選者である7名の女性作家も、あたかも恋するように太宰作品と向き合ったのではと思ったり。なぜなら、各人の推薦文に憧憬と興奮と情熱が感じ取れたから。選者の太宰に対する惚れ込み具合も含めて楽しめる逸品。2015/03/21

Y

37
未読のものに思いがけず面白い作品があった。太宰治はワンフレーズにつきふしぎに光って心に残るものが多い。「恥」はオチも痛烈で面白かった。しんみりと笑いがうまい具合に同居していた。「思い出」は自慰をあんまとしつこく表現する若かりし太宰に笑った。「懶惰の歌留多」はヴィーナスの箇所は深い教訓を与えてくれてふむふむと感じ入った。けれど、書いた本人は軽い気持ちで書いたのかな。少女から遠ざかってしまったけれど、「女生徒」の主人公の人に対する潔癖さ、自分でいることの気まずさと陶酔には今でも狂おしいほど共感を覚える。2016/09/04

mm

30
女性が選ぶと、やはり女性語りが強い。江國香織さんは「女生徒」角田光代さんは「恥」を選択。川上未映子さんの選ぶ「古典風」にも女性の書いたラブレターの章がある。女性語りでは、なんといっても「女生徒」のリアル感。たった1日、朝起きてから寝るまでに、ほうきで掃いたり、風呂を焚きつけたり、通学の間に考えること。下着につけた薔薇の刺繍とか、扇子の柄とか、おしゃれな傘とか、百合や茱萸や草まで、小道具の芸が細かい。大人の建前論の嘘は知りながら、でも自分自身は本心から美しく生きようとする思春期の健気さと、そこに潜む欺瞞。2018/04/17

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