講談社文芸文庫
英国の青年―吉田健一未収録エッセイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902311
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

同時代の海外文学からシェイクスピア、探偵小説、文学と神の問題まで。文壇デビュー直後の2、30代及び晩年期の文章を中心に収録。同時代の海外文学からシェイクスピア、探偵小説、文学と神の問題まで。
文壇デビュー直後の20?30代及び晩年期の文章を中心に収録。

吉田 健一[ヨシダ ケンイチ]
著・文・その他

内容説明

昭和12年から47年に発表された全34篇中19篇は、最初の著作『英国の文学』刊行以前の瑞々しい文章が光る。「現代文学における神の問題」は中期をなす充実の論考。名著『ヨオロッパの世紀末』前後の円熟期の「浪漫主義」「世紀末の文人たち」は最晩年への橋渡しとしても必読。その他、暁星中学の仏語教師「ストルツ先生の授業」や留学記「ケンブリッジの伝統の下に」等、魅力のエッセイ群。

目次

1(ストルツ先生の授業;ケンブリッジの伝統の下に―わが学生の頃;英国の青年;文化月報・海外文学・フランス;文化月報・海外文学・フランス文学 ほか)
2(イギリス通信;イギリス文学;英文学通信;イギリス文学通信;イギリス文学―世界文学案内 ほか)

著者等紹介

吉田健一[ヨシダケンイチ]
1912・3・27~1977・8・3。批評家・作家。東京都生まれ。ケンブリッジ大学中退。外交官の父吉田茂(後の首相)の任地に従って中国、フランス、イギリスで育つ。1931年、大学を退学して帰国。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、39年、中村光夫らと同人誌「批評」を創刊。戦後は翻訳、評論、随筆と一挙に幅広い活動を始め、言葉による表現の重要性を唱えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

14
1文や1段落が長く、読みにくい印象。日本の文化は、その進歩の根底にあって着実に外来の事象を血肉化しつつある、調和の精神に求むべきである。この作用により、目に触れない箇所に於て、新日本の文化伝統は徐々に作られつつあり、歴史家によって論ぜられる範疇のもの(1938年、29頁)。シイザアとハムレットは精神に巣食う悪を自覚した人の悲劇。オセロでは悪を嫉妬の情と絡ませ、善意によって行動しながら悪に引き入れられて行く人間を描く。リヤ王では人間と悪が存在する人間界の対決というドストエフスキイ的な問題を扱う。   2014/09/27

渡邊利道

2
未収録エッセイ三冊目。ほぼ文学に関することばかり集めた本で、どれも大変読み応え、あるいは興味深いものである。二部構成で、英国の生活及び最初の原稿であったらしい文學界でのフランス文学時評さらに発見の歓びに充ちたヴァレリイの消息、そして英国の文学時評と、さまざまな啓蒙的エッセイ、探偵小説について、あるいは本格的な英国の近代詩、また十九世紀末から二十世紀へいたる文学の経緯を「神(信仰)」の問題から取り上げた論考など長篇評論でとらえられたもののダイジェスト的な内容で非常に簡潔明快で面白い。2017/04/05

駒子

1
英国に関する部分だけ読む。2014/07/05

rinrin

1
【BOOK(2014)-136】!!!!!2014/06/11

hudita t

0
「現代文学における神の問題」は科学論にもなっていて、特に興味深かった。2015/08/15

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