出版社内容情報
群像新人賞受賞作を含む初期中編三作。独特な作風と言語・文化への鋭く繊細な洞察から生まれる多和田ワールドの魅力が横溢する作品集群像新人賞受賞作を含む初期中編3作。
独特な作風と言語・文化への鋭く繊細な洞察から生まれる多和田ワールドの魅力が横溢する作品集。
【底本】
かかとを失くして/三人関係……『三人関係』(1992年3月 講談社刊)
文字移植……『文字移植』(1999年7月 河出文庫刊)
かかとを失くして
三人関係
文字移植
作者から文庫読者のみなさんへ
解説 谷口幸代
年譜 谷口幸代
多和田 葉子[タワダ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
九時十七分着の夜行列車で中央駅のホームへ降りた、遠い国から来た私。なぜか周囲からかかとを笑われながら、書類結婚をした男の住む十七番地のアパートで、扉に隠れて姿を見せない夫との奇妙な生活が始まる。ドイツで作品を発表していた著者が、群像新人賞を受賞して日本で衝撃的デビューを飾った「かかとを失くして」他二篇。“21世紀の世界文学”の幕開けを告げる、記念碑的作品集。
著者等紹介
多和田葉子[タワダヨウコ]
1960・3・23~。小説家、詩人。東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学修士課程修了。1982年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で小説を書く。91年、「かかとを失くして」で群像新人文学賞受賞。93年、「犬婿入り」で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年、「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を獲得。また、チューリッヒ大学博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
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