講談社文芸文庫<br> ああ玉杯に花うけて―少年倶楽部名作選

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講談社文芸文庫
ああ玉杯に花うけて―少年倶楽部名作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062902267
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和2年に『少年倶楽部』に連載され、大反響を呼んだ少年小説の金字塔。いじめや暴力、友情等、普遍的テーマに切り込む爽やかな傑作昭和2年に『少年倶楽部』に連載され、大反響を呼んだ少年小説の金字塔。
いじめや暴力、友情等、普遍的テーマに切り込む爽やかな傑作。

※本書は、『ああ玉杯に花うけて/少年賛歌』(講談社大衆文学館、1997年10月)および『ああ玉杯に花うけて』(講談社少年倶楽部文庫2、1975年10月)を底本としました。

佐藤 紅緑[サトウ コウロク]
著・文・その他

内容説明

新聞小説、新劇、俳句、翻訳等ですでに活躍していた五十代の大家が、「自分の任ではない」と固辞したものの、同郷の編集者の「子供は国の宝だ」との熱意にほだされ、昭和二年、『少年倶楽部』に連載した初の少年小説。旧制中学を舞台に、友情やいじめ、貧困、暴力、師弟愛等、現代に通じる人生の問題を真贄に描き、時代を超えて訴えかける、青春文学の金字塔。

著者等紹介

佐藤紅緑[サトウコウロク]
1874・7・6~1949・6・3。作家。青森県生まれ。弘前中学中退後、上京して陸羯南家に寄宿、日本新聞社へ入社し、正岡子規を知り、俳句を学ぶ。以後、数々の新聞社で記者生活を送る。1906年、戯曲『侠艶録』、小説『行火』で注目され、以降、戯曲から小説、翻訳、俳句まで、幅広く活躍、28年に刊行された『ああ玉杯に花うけて』がベストセラーとなり、以降、少年小説の分野でも活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

35
表題作のみ青空文庫にて。本書の楽しみ方。佐藤愛子の「血脈」を前半だけでも読む。コミックの「巨人の星」を読む。そして本書。多分紅緑センセイは熱血はもちろんだが、禍々しさを含む「過血」とか「多血」って人だった気がする。確認した訳ではないが梶原一騎少年とかちばてつや少年とかが読んでいた気がする。印象に残るのは中程の野球試合。紅緑の野球好きは十分伺えた。サトーハチローも好きだったらしい。まぁ甲子園的精神論がコッテリ添えられているのではあるが。そう言えば古めかしい精神論野球の出所は一高だったって話があった。続く 2017/09/20

さきん

26
浦和にお高く止まった感を感じるのは旧制浦和高校の存在が大きいのかもしれない。小説の中でいかにも優等生として描かれる光一君よりも、毒ある親の下であがき、暴れて苦しむ生蕃に大きな魅力を感じた。2020/05/31

浦和みかん

6
我が地元・浦和が舞台の小説として(地元では)有名な小説である。しかし、1928年発刊ということで昔の文体は読みにくいかと今まで敬遠していたが、杞憂であった。思っていた以上に平易で今の言葉とも近い。 内容は青春小説である。活動写真をたしなんだり外食をしたりする学生は不良と言われた時代であるので、文化的には今と相容れない箇所もある。しかし、人の教えには不変なものがある。それが良く書かれている小説だと思う。高校生の頃の自分に読ませたい小説である。2015/08/23

(๑˙³˙)و ヨシ!アキラ!

4
少年倶楽部を牽引した佐藤紅緑の傑作… こういうの大好きです…

さんだい

3
昭和初期の作であるのに、王道中の王道だと思わされるのがすごい。黙々先生に教わってみたいものだ。2017/10/20

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