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講談社文芸文庫
大東京繁昌記 山手篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901956
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

島崎藤村、高浜虚子、徳田秋声という大家が戦前の東京の町並みを舞台に競作。この巻は丸の内、小石川、早稲田など山手の作品を収録。街歩きの歴史的名著
ひらけゆく街に秘かに残された、懐かしいたたずまい。

島崎藤村、高浜虚子、徳田秋声という大家が戦前の東京の町並みを舞台に競作。この巻は丸の内、小石川、早稲田など山手の作品を収録。

※本書は、春秋社『大東京繁昌記 山手篇』(1928年12月刊)を底本としました。

飯倉附近   島崎藤村  画 木村荘八
丸の内    高浜虚子
山の手麹町  有島生馬  自画
神保町辺   谷崎精二  画 田中咄哉
大学界隈   徳田秋声  画 木下孝則
上野近辺   藤井浩祐  自画
小石川    藤森成吉  画 中川紀元
早稲田神楽坂 加能作次郎 画 安宅安五郎
四谷、赤坂  宮嶋資夫  画 辻 永
芝、麻布   小山内薫  画 森田恒友
目黒附近   上司小剣  画 中村岳陵


講談社文芸文庫[コウダンシャブンゲイブンコ]
編集

島崎 藤村[シマザキ トウソン]
著・文・その他

高浜 虚子[タカハマ キョシ]
著・文・その他

有島 生馬[アリシマ イクマ]
著・文・その他

谷崎 精二[タニザキ セイジ]
著・文・その他

徳田 秋声[トクダ シュウセイ]
著・文・その他

藤井 浩祐[フジイ コウユウ]
著・文・その他

藤森 成吉[フジモリ セイキチ]
著・文・その他

加能 作次郎[カノウ サクジロウ]
著・文・その他

宮嶋 資夫[ミヤジマ スケオ]
著・文・その他

小山内 薫[オサナイ カオル]
著・文・その他

上司 小剣[カミツカサ ショウケン]
著・文・その他

内容説明

関東大震災から四年、復興へと邁進する東京の街々を歩き、明治・大正を偲びつつ、新しい昭和の息吹を伝える名随筆。昭和二年、当時を代表する文学者、画家たちによる「東京曰曰新聞」での好評連載を完全復刊。島崎藤村「飯倉附近」、高浜虚子「丸の内」、谷崎精二「神保町辺」、徳田秋声「大学界隈」、小山内薫「芝、麻布」など、山手を中心とした十一篇を収録。再び注目される、東京の変遷を辿る歴史的名著。

目次

飯倉附近(島崎藤村)
丸の内(高浜虚子)
山の手麹町(有島生馬)
神保町辺(谷崎精二)
大学界隈(徳田秋声)
上野近辺(藤井浩祐)
小石川(藤森成吉)
早稲田神楽坂(加能作次郎)
四谷、赤坂(宮嶋資夫)
芝、麻布(小山内薫)
目黒附近(上司小剣)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

10
原著は昭和三年刊で東京山の手の町並みを文士が競作。①飯倉附近:島崎藤村②丸の内:高浜虚子③麹町:有島生馬④神保町辺:谷崎精二⑤大学界隈:徳田秋声⑥上野近辺:藤井浩祐⑦小石川:藤森成吉⑧早稲田神楽坂:加能作次郎⑨四谷赤坂:宮嶋資夫⑩芝麻布:小山内薫⑪目黒附近:上司小剣の陣容。上司も「郊外で最も開発が遅れた」書く目黒が選ばれた理由が不明。⑤⑥⑦⑧と城北地域中心の記述で私には馴染み深い。東京南部の記述が薄いのは当然だろう。売れっ子文士に原稿依頼している上、震災の被害や復興は各地で区区。文体や内容に統一性がない。2024/12/23

YukoNexus6

2
コロナなご時世に、のんびり楽しく読めた本。といっても関東大震災後の復興東京を当時の文士の想い出、感興で綴ったもので読み応えがある。藤村、虚子、徳田秋声、小山内薫などなど。東京山の手に暮らすようになったので神楽坂早稲田や神保町あたりの紹介は一層面白い。飯倉、麻布など親しくない土地も、これを手本に経巡ってみたい。最終章、目黒辺のレポートは奇妙な小説仕立てだったりして、TVの街ブラ番組も、これくらい振り切れてくれると嬉しいのだけど。2020/04/26

kissing_gourami

1
途中の感想/街レポも著者によって個性が出る。地図通り歩いた藤村(電柱が歩道を「虐待」している(笑))、生活の一こまを切り取る虚子(蝶のくだりはさすが俳人)、小説にしちゃった上司小剣(目黒駅は大崎にある)・・・こういう、“記憶の中にしかない街”を描いた小説・随筆が好き。本の中の街と現在の街をつなぐ接点、名前の付いた通りや建物、地名を実際にたどりながら読むと2倍楽しい。2019/09/28

梅薫庵

1
東京の文化といえば、直ぐに思い出されるのは、江戸文化、浅草、上野、そして所謂「谷根千」に代表される下町だろう。確かにそれはそうだが、実は明治以降、それらが失われる過程で見られた「滅びの美学」ともいうべき、都市が、そしてそこに住む人々が、変わっていく姿に、何かしらの哀愁感のようなものにも、あるのかもしれない。2013/07/04

pppp504

0
面白い。旧丸ビルに一度行っておけばよかった。2013/07/17

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