出版社内容情報
一年間の出来事と24時間の心模様、さらには小説内小説を複数取り込むという手法を用い人間の愛と死の極限まで迫った記念碑的作品。後世に残したいものがある 記憶や歴史とともに
著者を代表する長篇小説
日本文学大賞受賞
一年間の出来事と24時間の心模様、さらには小説内小説を複数取り込むという手法を用い人間の愛と死の極限まで迫った記念碑的作品。
※本作品の底本は、上巻を新潮社刊『福永武彦全集』第十巻(昭和63年4月)、下巻を新潮社刊『福永武彦全集』第十一巻(昭和63年5月)としました。
福永 武彦[フクナガ タケヒコ]
著・文・その他
内容説明
生きているのか、死んでしまったのか。素子と綾子の身を案じる相馬を乗せた東京発の急行列車は夜を繋いで走り続け、京都、神戸、姫路、岡山―と移り行く風景や車中での会話が彼の心と記憶を写し出す。そして目的地・広島着四・三六分。愛と死、原爆と平和、極限ともいえる人間の姿を斬新ながら、正統的な筆致で描いた歴史に残る長篇。日本文学大賞受賞。
著者等紹介
福永武彦[フクナガタケヒコ]
1918・3・19~1979・8・13。小説家、詩人、仏文学者。福岡県生まれ。東京帝国大学文学部仏文科卒業。1945年、帯広に疎開。47年、加藤周一、中村真一郎と「1946文学的考察」刊行。その後、戦後作家としての地位を築いた。主な著作に「ゴーギャンの世界」(毎日出版文化賞)、「死の島」(日本文学大賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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