講談社文芸文庫
死の島〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 446p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901864
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

広島で原爆に遭遇した女性画家、過去にいわくのある純真な女性、両者に愛を感じてしまった主人公。三人が生と死を突き進む24時間。じっくりと長篇を読む楽しみ
日本文学の金字塔

広島で原爆に遭遇した女性画家、過去にいわくのある純真な女性、両者に愛を感じてしまった主人公。三人が生と死を突き進む24時間。

福永 武彦[フクナガ タケヒコ]
著・文・その他

内容説明

「島」という絵を通じて相馬が知り合った女性―広島で被爆し心と体に深い傷を負った芸術家・素子と彼女と暮らす美しく清楚な綾子、双方に惹かれてしまった彼の許に二人が広島で心中したという報せが届く。これは一日の物語であり、一年の出来事であり、一生の話であり、一人類へ与えられた悠久の啓示でもある。文学史に燦然と輝く、著者を代表する長篇小説。日本文学大賞受賞作。

著者等紹介

福永武彦[フクナガタケヒコ]
1918・3・19~1979・8・13。小説家、詩人、仏文学者。福岡県生まれ。東京帝国大学文学部仏文科卒業。1945年、帯広に疎開。47年、加藤周一、中村真一郎と「1946文学的考察」刊行。その後、戦後作家としての地位を築いた。主な著作に「ゴーギャンの世界」(毎日出版文化賞)、「死の島」(日本文学大賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

長谷川透

18
複数の人物の視点だけではなく、彼らの内部や小説内小説などの短い断片が無秩序に散りばめられた風変りな小説だ。登場人物の一人は画家であり、この小説の題名も有名な絵画の題名と同じであるため、絵画に関する描写は非常に多いが、細々しく書かれていないためか、個々の断章の視覚的イメージを喚起させる力は弱い。ところが短い断章が繋がる時に、不意に視覚が刺激させる希有な体験があった。我々は目にするヒロシマをテーマにした映像が人々の死の刹那を繋いで構成することが多い。僕の映像的な記憶がこの小説に相似の影を見出したのだと思う。2013/09/07

sabosashi

13
 この作品へ近づくべく、シベリウスを聴く。  初めて聴いたのは渋谷公会堂にてでヴァイオリン協奏曲だったと覚えている。  この作品はちょうど半世紀前のもの、あの頃はただ暗ければ意味がある、と思われていた時代ではなかっただろうか。  冒頭から重苦しいイメージが支配し、てっきり戦後派がここまでつづいているのかと思ったほどだった。  しかしストーリーは巧みに織られていく、といっても、正直いうと、不器用に、と言い直したほうがいいのではないかと思えてくるが。 2021/06/26

沙織

12
紹介本。正反対の気質を持つ二人の女性の間で揺れる一人の男性。安心感を求める反面どこか危険な異性に惹かれてしまうのは男性も女性も同じなのでしょうか?下巻に続きます。2019/02/02

風に吹かれて

12
『文藝』に昭和41年~46年の6年間、断続的に連載された作品。HIROSIMAへの原爆投下。人間の頭上から核爆弾を投下するということ自体も人間としての魂の問題として見据えていかなければならないと思うが、本作は、それを経験し生き延びた人間を中心に置きながら、人が人を理解することの厳しさを多様な表現を駆使しながら表現し尽そうとした大きな作品だと感じている。下巻へ。2018/08/07

えふ

11
これぞ文学といった作品。テーマが重すぎて重すぎて。終戦直後の「原爆」についてかかれているわけだが、今だからこそ考えることが多すぎる。下巻読めるだろうか・・・。2017/05/02

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