講談社文芸文庫<br> 死の淵より

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講談社文芸文庫
死の淵より

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901857
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

出版社内容情報

食道がんに冒され死に直面しながら、自らの生を透徹した眼差しで見つめ、文学的営為の限りを尽くし至高の韻文へと昇華させた、絶唱。つめたい煉瓦の上に/蔦がのびる/夜の底に/時間が重くつもり/死者の爪がのびる(「死者の爪」)。死と対峙し、死を凝視し、怖れ、反撥し、闘い、絶望の只中で叫ぶ、不屈強靱な作家魂。醜く美しく混沌として、生を結晶させ一瞬に昇華させる。“最後の文士”と謳われた高見順が、食道癌の手術前後病床で記した絶唱63篇。野間文芸賞受賞作。

死の淵より
「死の淵より」拾遺
「わが埋葬」以後


高見 順[タカミ ジュン]
著・文・その他

内容説明

死を怯える詩、生死の深淵を凝視する詩、若き命にエールを送る詩、自らの生を肯定する詩―。激動の時代に大いなる足跡を残した“最後の文士”が、人生の最後に到達した、珠玉の詩群。時代を超えた人間の真実がここにある。野間文芸賞受賞。

目次

死の淵より(死者の爪;三階の窓;ぼくの笛;帰る旅 ほか)
「死の淵より」拾遺(おそろしいものが;この埋立地;心のけだもの;心の部屋 ほか)
「わが埋葬」以後(奴の背中には;まだでしょうか;揺れるブランコ;醜い生 ほか)

著者等紹介

高見順[タカミジュン]
1907・1・30~1965・8・17。小説家。福井県生まれ。1908年母とともに上京。24年第一高等学校に入学し、25年同人雑誌「廻転時代」を創刊する。27年東京帝国大学に入学し、28年左翼芸術同盟に参加。32年治安維持法違反により検挙される。35年から文筆業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜間飛行

154
《つめたい煉瓦の上に/蔦がのびる/夜の底に/時間が重くつもり/死者の爪がのびる》…手術から退院までどんな時を過ごしたのだろう。病床や自身を「つめたい煉瓦・死者」と見たなら、のびる「蔦・爪」は苦痛と身体反応だろうか。退院後、《円空が仏像を刻んだように》詩を作り、時には詩をわめき散らしたいという。《おれの食道に/ガンをうえつけたやつは誰だ》《おれはおれと戦いながらもそのおれとして生きるほかはなかったのだ》《安らかにおまえは眼をつぶるがいい》と、自分と和解する。苦痛と思えたものも含め、詩を作る歓びに溢れていた。2020/09/19

金吾

27
◯死に向き合い、恐れ、戦い、悟り等の様々な感情を赤裸々に表現していると感じました。「帰る旅」「電車の窓の外は」「望まない」「黒板」「おれの食道に」「執着」「醜い生」は死に面しこのように気持ちを表せることに感動しました。2024/08/23

yamahiko

20
死を間近に感じているからこそ絞り出す言葉を軽みに昇華できるのであろうか。近しい者の死を間近で見つめている今だからなのかもしれないが、詩の持つ凄みに触れることができた気がした。2019/09/17

冬見

19
冒頭の数編が凄まじく、ぎょっとした。一気に引き込まれ、気付いたら読みきっていた。この凄まじさは何なのだろう。薄暗く、混沌とした世界へ落ちてゆく。知らないはずのここを、私は、ずっと前から知っていたような気がした。2017/11/12

はっちー

17
食道癌となった彼、高見順の死に対しての叫びがありのまま詩となって書かれている。自らの死に直面した際人間はこうも変わり果ててしまうのだと思わされた。一番最後のヒトデの詩が一番のお気に入り。2014/11/21

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