講談社文芸文庫
花月五百年―新古今天才論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901802
  • NDC分類 911.135
  • Cコード C0195

出版社内容情報

古今集から第21代集まで五百年にわたる勅撰集収録作約三万五千首から現代人の記憶に値する歌を勘案して選び抜き、書き上げた名著。

古今集から第21代集まで五百年にわたる勅撰集収録作約三万五千首から現代人の記憶に値する歌を勘案して選び抜き、書き上げた名著。

内容説明

最古の勅撰集・古今和歌集から新続古今和歌集まで、五百年にわたる二十一代集収録約三万五千首から、現代人の記憶に値する歌、真の秀歌を熟慮勘案、再選三選した二百首を論じる「花月五百年」。永年の関心の的であった天才歌人・定家の側面を抉り、茂吉の削除歌から定家嫌いの真意を衝く「新古今天才論」。全集未収録の幻の歌論、正字正仮名で校訂された、決定版。

目次

1 新古今天才論(無月記―人の子の父・定家;帝王詩形考―新古今集と後鳥羽院;袖に玉散る;嵐も白き;春の形見;寄水

著者等紹介

塚本邦雄[ツカモトクニオ]
1920・8・7~2005・6・9。歌人、評論家、小説家。滋賀県生まれ。歌誌「日本歌人」(前川佐美雄主宰)に入会。1951年、『水葬物語』で歌壇に登場。60年、岡井隆、寺山修司等と「極」を創刊。85年、歌誌「玲瓏」主宰。反リアリズムの前衛短歌の雄として精力的に活動。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、『魔王』で現代短歌大賞を各々受賞。97年、勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

13
そもそも和歌は日本語としての書き言葉ではなくただ音韻として存在したはずである。だから古今集の紀貫之の仮名序における精神に従うならば仮名で書くのが道理ではないのか?それをあえて漢字に拘る塚本邦雄の捻れのわかりにくさ。それはユダヤ教の原典回帰を連想させる。文字がない時代のキリスト教と文字(言葉)がすべてであると伝えられたユダヤ教。その文字はすでに架空(仮名)世界であるとするならば、和歌の概念も架空のものであり、そこに存在意義がある。とすれば本歌取りという芸術の形こそが定家らが極めた和歌の本流?なのではないか?2023/05/10

双海(ふたみ)

13
講談社文芸文庫は、表紙が簡素で美しい。色合いも好きだ。「花月五百年」とはまた壮大なタイトルだ。最古の勅撰集である古今集から新続古今和歌集まで500年にわたるあまたの歌を渉猟、永遠性を秘めた秀歌を掬い上げる。2018/02/02

xin

0
新古今集を中心とした王朝の和歌の「評論」。2013/04/17

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