出版社内容情報
私小説作家にして破綻者の著者。彼の死とともに、純文学の終わりとまで言われた。私小説作家にして破綻者の著者。彼の死とともに、純文学の終わりとまで言われた。
その作品群は哀愁と飄逸が漂い、また、著者の苛烈な生き方が漂う。
※本書は、文泉堂書店『葛西善蔵全集』第1?3巻(1974年10月刊)を底本としました。
贋物
呪われた手
遁走
火傷
春
浮浪
冷笑
姉を訪ねて
本来の面目
父の出郷
朝詣り
不良児
疵
歳晩
おせい
父の葬式
迷信
遺産
葛西 善蔵[カサイ ゼンゾウ]
著・文・その他
内容説明
酒を浴びるように飲み、大正から昭和へと文学とともに短い人生を駆け抜けていった葛西善蔵は、周囲の人間を犠牲にしつつも常に人と密着して生きていかねばならぬ存在であった。表題作はじめ、「呪われた手」「浮浪」「不良児」など、家族と関わりながら、熱情をもって書きあげた十八篇を時間の移り変わりとともに編纂した作品集。
著者等紹介
葛西善蔵[カサイゼンゾウ]
1887・1・16~1928・7・23。小説家。青森県生まれ。1902年頃から上京と帰郷を繰り返す。08年、徳田秋声に師事し本格的に文学を志す。12年、広津和郎らと同人誌「奇蹟」を創刊し、創刊号に処女作「哀しき父」を発表。17年、「贋物さげて(のち「贋物」と改題)」や「雪をんな」を執筆するが困窮のため生活が崩壊するも、18年、「子をつれて」で文壇に認められる。以後、身体を壊しながらも数々の作品を発表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三柴ゆよし
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葛西狂蔵