講談社文芸文庫<br> 反文学論

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講談社文芸文庫
反文学論

  • 柄谷 行人【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901611
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

世界的な批評家が’70年代後半に書かれた唯一の文芸時評集。「感想」の連なりの中で、暗に「近代文学」の終焉を宣言した、記念碑。抜群におもしろい文芸時評の白眉

1977年から78年にわたり、初期代表作となる『マルクスその可能性の中心』、『日本近代文学の起源』と並行して書かれた、著者唯一の文芸時評集。百人近い現役作家を俎上に載せた短い<時評>と<感想>にこの類稀な批評家のエッセンスが凝縮し、横溢する。転換期に立つ「近代文学」の終焉を明瞭化した記念碑にして、これから文学にかかわる者の、必読の書。

池田雄一
……この『反文学論』は、著者の批評活動すべてが圧縮されたものだと言える。読者は、本書に対して、まるで「柄谷行人」という映画の予告編をみているような印象をもつであろう。そのことを可能としているのは、ひとえに本書が「文芸時評」という制約を受けていることによるのだ。――<「解説」より>

※本書は、1991年11月『反文学論』(講談社学術文庫)を底本としました。

柄谷 行人[カラタニ コウジン]
著・文・その他

内容説明

一九七七年から七八年にわたり、初期代表作となる『マルクスその可能性の中心』、『日本近代文学の起源』と並行して書かれた、著者唯一の文芸時評集。百人近い現役作家を俎上に載せた短い“時評”と“感想”にこの類稀な批評家のエッセンスが凝縮し、横溢する。転換期に立つ「近代文学」の終焉を明瞭化した記念碑にして、これから文学にかかわる者の、必読の書。

目次

方法をめぐって
同一性と差異性について
歴史的感覚について
文学の活性化をめぐって
現実について
神話と文学をめぐって
「外国文学」と「日本文学」について
価値について
異言としての文学
老いについて〔ほか〕

著者等紹介

柄谷行人[カラタニコウジン]
1941・8・6~。評論家。兵庫県生まれ。1965年、東京大学経済学部卒業。67年、同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授など歴任。また、批評誌「季刊思潮」「批評空間」を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

28
文芸時評の連載一発目は、爪痕を残すために著者の意気込みが違うはずです。ということで、選ばれたのが大江健三郎です。大江への言及が強烈です。日本の文壇的風土を批判する大江に対し、自分こそその恩恵を最も受けてきたひとりだと、大江の衒学的な態度と揶揄し、大江の権威主義的な態度を、「真に知的なものが欠けている」と批判し、大江の社会的関心の狭さを「原爆フェティシズム」と喝破します。その月に発表された小説に言及しているようでいて、気が付くと、著者の関心に引き込まれているところが、著者の文芸時評の醍醐味です。3回目では、2018/05/08

こうすけ

18
1970年代に書かれた、柄谷行人による文芸時評。山にこもり、毎月文芸雑誌を手当たり次第に読んで、片っ端からぶったぎってゆくという内容。勢いがあって面白いし、コラムみたいなものなので、それほど難しくない。大江健三郎を批判し、中上健次を絶賛。ほかにも、安岡章太郎や庄野潤三など、読んだことのある作家が取り上げられているので嬉しい。基本的に辛口(特に若い作家に対して)なのだが、デビューまもない村上龍は認めている。小説はこうやって読まれる/書かれるものなのか。著者の、本格的な評論も読んでみたくなった。2023/05/16

さゆき

12
文学批評を読むのは初めてだが面白く読めた。扱われている作品の多くが未読であることが残念(当時雑誌に発表された作品をリアルタイムで扱っているので全て読むのは無理な話)。作品を読んだ上でこの時評を読みたかった。2019/05/17

柳田

8
反文学論、で検索したら『反幸福論』とか『反ポピュリズム論』とかいろいろでてきてうっとなった。ずいぶん前、77-78年に書かれた時評集だという。短いものを集めてあるし、わりあい読みやすい。時評というのは一般にどういう書かれ方をするのか知らないが、著者はまず導入に自分の日記みたいなことを書いて、フロイトとかレヴィ=ストロースとか引いて現代思想っぽい話と絡めながら文芸誌に載った作品を紹介し、論じていく。作品の評価を、いい悪いというふうにはっきりと断じていくのが小気味よかった。2018/03/10

わい

5
10年ぶりくらいの再読だが、大変面白く読んだ。小説が商業化に飲まれていくことなどは、70年代の話であるのに、現代のことのように感じられてしまった。状況は加速されつつ、循環するように螺旋を描いて進んでいるということだろうか。以前読んだときは、作品を読んでないので何とも言えない、と思いつつ読んだが、10年経ち、多少の知識がついたからか、現代の様々な問題にも通じるものとして読めた。…と書くと、あまりにも今の自分に引きつけすぎだろうか。党派性や自意識の問題などは、今改めて問われるべきだと思う。2021/01/13

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