講談社文芸文庫<br> 豆腐屋の四季―ある青春の記録

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講談社文芸文庫
豆腐屋の四季―ある青春の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062900652
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

六十年代の青春を刻して読み継がれる歌文集
零細な豆腐屋を継ぎ病弱な体を酷使しての労働と家族の諍い。どん底の生活から噴き上げるように生れた短歌と散文で綴る歌文集。時代を超えて読まれるロングセラー

松下 竜一[マツシタ リュウイチ]
著・文・その他

内容説明

泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん―零細な家業の豆腐屋を継ぎ病弱な体を酷使する労働の日々、青春と呼ぶにはあまりに惨めな生活の中から噴き上げるように歌は生まれた。そして稚ない恋の成就…六〇年代の青春の煌きを刻印し、世代を超えて読み継がれた本書には、生涯、命と暮しを侵す権力に筆と肉体で闘いを挑み続けた作家の揺るぎない「草の根」の在り処が示されている。

目次

冬(書きはじめる;歌のはじめ ほか)
春(蕗のとう;義母のこと ほか)
夏(マツヨイクサ;時事詠 ほか)
秋(夜明け;静かな歩み ほか)

著者等紹介

松下竜一[マツシタリュウイチ]
1937・2・15~2004・6・17。作家、市民運動家。大分県生まれ。病気のため大学進学を諦め家業の豆腐屋を継ぐ。20代半ばより作歌を始め朝日歌壇にしばしば入選。69年、『豆腐屋の四季』を公刊、TVドラマ化されベストセラーになる。70年、豆腐屋廃業。上野英信を知り記録文学に目を開かれる。72年から「環境権」を掲げ豊前火力発電所建設反対運動に取り組み、敗訴するも31年にわたりミニコミ誌「草の根通信」を発行(380号で終刊)、全国の市民運動家に交流の場を提供する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

45
病弱で貧しい豆腐屋の長男として生まれ、若くして母が亡くなった後、兄弟との軋轢に悩み、体の苦痛に耐えながら豆腐作りに悪戦苦闘し、豆腐を積んだバイクで悪路をゆく日々。その中で小さな恋が生まれ育ち、やがてその少女を妻として迎える。そんな中で生まれた数々の短歌。朝日新聞の短歌コーナーへ投稿し、徐々に歌が認められ話題になってゆく。短歌もエッセイも全て生活の中から出てきたもの、真正直に生きる著者の青春。2017/05/22

みねたか@

26
本書は,作家松下竜一誕生以前,結婚し子が生まれる頃,豆腐屋稼業の傍の作歌の日々を描いたもの。生来病弱な著者が父を継いだ稼業は深夜から熱く重く冷たい豆腐づくり。嫁いで間もない妻が,我が子に「豆腐屋だけは継がせまい」と言うほど。母の急逝による生活の変化に翻弄され荒む兄弟。ままならぬ仕事,将来の不安。そんな生活の中で生み出される歌の数々は愚直で優しい。また妻との交際の中で彼女の心を徐々に解きほぐしていった恋の歌の美しいことよ。この作家は深みと重みから今まで避けてきたが,この人の魂の遍歴を改めて見届けたいと思う。2018/07/02

ソングライン

18
昭和40年台のはじめ、父から受け継いだ豆腐屋の家業を老父、幼妻の3人で営む作者が、貧困、過労に耐えながら、短歌の作成を友として過ごした1年間の記録です。朝日新聞に投稿した短歌は、歌心のない私にもやさしく、暖かく、時に切なく、亡き母、老父、妻、兄弟への愛、そして小祝島の美しい自然を伝えてくれます。偉くならなくともよい、健康で、愛する者のために生きられれば良いとの作者の思いがこの記録にはつまっています。おすすめです。2020/07/07

ステビア

18
毎日少しずつ読んだ。素朴だが詩情に溢れた青春。他の作品も気になる。2015/03/07

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

12
読友さんのご推薦。その存在を知らない著者であったとまずは恥を晒す。タイトルの通りまさにこれは豆腐屋の四季、その1年の苦楽を短歌や短文とともに紡いだもの。歌壇で認められても豆腐屋という肩書が許されなかったこと、歌詠みが豆腐を作るのではなく豆腐屋が歌を詠んでいるのに。私にとって短歌は憧れてはいてもどうにも手が届かない世界。筆者の歌を見れば短歌作りに必要なのは修辞の技術などではなくいかに光景を切り取るかという感性のように思いました。ある青春の記録という副題から醸し出される若々しいイメージとは裏腹な過酷な日々→2021/07/27

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