出版社内容情報
アンナには、毎晩のように屋上の望遠鏡で星を見ている大学生のお兄ちゃんがいる。中学校生活でアンナの心がざわめくと、お兄ちゃんが宇宙の話をしてくれて……。14歳だったすべての人に贈る青春小説。
内容説明
14歳のアンナは、両親と大学生のお兄ちゃんと暮らす中学生。学校でも家庭でも、日々はおだやかに過ぎていくが、気になる先輩への想いや、友達とのすれ違い、ふとした言葉や出来事に、心がざわめくことがある。そんなときアンナは、毎晩のように屋上の望遠鏡で星を見ているお兄ちゃんから、宇宙の話を聞くのが好きだった―。みずみずしい痛みと喜び、不安と成長、地上と星空。14歳だったすべての人に贈る青春小説。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
46
私はアラフォーなのにごく自然に14歳のアンちゃんに共感しててびっくりしました。まぁ難しいお年頃だけどね。小倉家、素敵だったなぁ。ミリさんの小説もっと読みたいです。そう言えば私が小学低学年のときに、自分が死んだら体もだけど、心の中で考えてることもなくなって消えるって怖いなぁって密かに思ってたことをこの小説を読んで思い出しましました。2021/11/28
ゆずぽん
28
アンナの目線で語られる14歳の日々。リアルに感じた中学2年生の日常、遠い昔を思い出し今も昔も少女のもどかしい思いはそんなに変わっていないなぁと。アンナのお兄ちゃんがとても素敵でしたね。物事を宇宙的にみると、ちっさいことなんか気にならずとても穏やかで優しくいられるのかな?そんな風になりたいなぁと思った読後でした。ミリさん好きだ~(笑)2021/04/28
nyanko
16
益田ミリさんの漫画はよく読んでたけど小説は初めてです。 中学生が主人公の小説は久しぶりだからか、自分の学生時代のなんともやるせない気持ちなど思い出しました。 それにしても宇宙オタクのお兄さんが良かったです?2021/05/15
cithara
15
ミリさんの新しいマンガだと思って、中身も確認せずに買う。あとで見たら小説だった。でも面白いように読みやすかった。本書の中ではお兄さんがミリさんに一番近い感じ。以前他の本でミリさんがプラネタリウムについて書いたエッセーを読んだことがある。だから彼女が宇宙に並々ならぬ関心を抱いているのは知っていた。さらっと書いているけど、アンナの中学校生活はなかなか大変だ。やはり「ハブ」にならないように皆気を使って生活しているのだ。「袋からこぼれたコンペイトウみたいに、星は、夜空のあっちこっちに転がっていた」ステキな表現。2021/03/02
みなみ
13
益田ミリさんのコミックが好きで良く読みますが、この小説とても胸に響きました。アンナのお兄ちゃん、すごく素敵な人で羨ましくなりました。言葉の一つ一つ重みがあって読んで良かった〜と思いました。2021/11/27




