出版社内容情報
敗戦直後、幣原内閣が設置した「戦争調査会」。一年弱で未完に終わった国家プロジェクトの史料を通して、開戦・敗戦の実相に迫る。敗戦直後、戦争への道を自らの手で検証しようとした国家プロジェクトの全貌。
1945年11月、幣原喜重郎内閣が立ち上げた戦争調査会。
幣原自らが総裁に就き、長官には庶民金庫理事長の青木得三、各部会の部長には斎藤隆夫、飯村穣、山室宗文、馬場恒吾、八木秀次を任命し、委員・職員は100名ほどという、文字通りの国家プロジェクトだった。
多数の戦犯逮捕、公文書焼却など困難をきわめるなかおこなわれた40回超の会議、インタビュー、そして資料収集。
なぜ戦争は始まったのか?
分岐点はいつだったのか?
なぜ戦争に敗れたのか?
日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとしたものの、GHQによって1年弱で廃止された未完のプロジェクトが明かす「昭和の戦争」の実像。
第一部 戦争調査会とその時代
第一章 戦争調査会の始動
第二章 戦争調査会は何を調査するのか?
第三章 戦争回避の可能性を求めて
第四章 未完の国家プロジェクト
第二部 なぜ道を誤ったのか?
第五章 戦争の起源
第六章 戦争と平和のあいだ
第七章 日中戦争から日米開戦へ
第八章 戦争の現実
井上 寿一[イノウエ トシカズ]
著・文・その他
内容説明
戦争への道を検証する。1945年11月、幣原喜重郎内閣が立ち上げた国家プロジェクト=戦争調査会。多数の戦犯逮捕、公文書焼却という困難のなかおこなわれた40回超の会議。日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとしたものの、GHQによって1年弱で廃止された未完のプロジェクトの全貌。
目次
はじめに(戦争検証の国家プロジェクト;四〇回以上もの会議、当事者インタビュー、独自の資料;敗戦直後の切実さ ほか)
第1部 戦争調査会とその時代(戦争調査会の始動;戦争調査会は何を調査するのか?;戦争回避の可能性を求めて ほか)
第2部 なぜ道を誤ったのか?(戦争の起源;戦争と平和のあいだ;日中戦争から日米開戦へ ほか)
著者等紹介
井上寿一[イノウエトシカズ]
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、学習院大学法学部教授などを経て、学習院大学学長。法学博士。専攻は日本政治外交史。内閣府公文書管理委員会委員、特定歴史公文書等不服審査分科会委員。著書に、『危機のなかの協調外交』(山川出版社、吉田茂賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
金吾
rico
skunk_c
Akihiro Nishio
-
- 和書
- 宮本武蔵・百問百答