講談社現代新書<br> 戦争調査会―幻の政府文書を読み解く

個数:
電子版価格
¥913
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社現代新書
戦争調査会―幻の政府文書を読み解く

  • 井上 寿一【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 講談社(2017/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 16pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 11時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884532
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0221

出版社内容情報

敗戦直後、幣原内閣が設置した「戦争調査会」。一年弱で未完に終わった国家プロジェクトの史料を通して、開戦・敗戦の実相に迫る。敗戦直後、戦争への道を自らの手で検証しようとした国家プロジェクトの全貌。

1945年11月、幣原喜重郎内閣が立ち上げた戦争調査会。
幣原自らが総裁に就き、長官には庶民金庫理事長の青木得三、各部会の部長には斎藤隆夫、飯村穣、山室宗文、馬場恒吾、八木秀次を任命し、委員・職員は100名ほどという、文字通りの国家プロジェクトだった。

多数の戦犯逮捕、公文書焼却など困難をきわめるなかおこなわれた40回超の会議、インタビュー、そして資料収集。

なぜ戦争は始まったのか?
分岐点はいつだったのか?
なぜ戦争に敗れたのか?

日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとしたものの、GHQによって1年弱で廃止された未完のプロジェクトが明かす「昭和の戦争」の実像。

第一部 戦争調査会とその時代
 第一章 戦争調査会の始動
 第二章 戦争調査会は何を調査するのか?
 第三章 戦争回避の可能性を求めて
 第四章 未完の国家プロジェクト
第二部 なぜ道を誤ったのか?
 第五章 戦争の起源
 第六章 戦争と平和のあいだ
 第七章 日中戦争から日米開戦へ
 第八章 戦争の現実


井上 寿一[イノウエ トシカズ]
著・文・その他

内容説明

戦争への道を検証する。1945年11月、幣原喜重郎内閣が立ち上げた国家プロジェクト=戦争調査会。多数の戦犯逮捕、公文書焼却という困難のなかおこなわれた40回超の会議。日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとしたものの、GHQによって1年弱で廃止された未完のプロジェクトの全貌。

目次

はじめに(戦争検証の国家プロジェクト;四〇回以上もの会議、当事者インタビュー、独自の資料;敗戦直後の切実さ ほか)
第1部 戦争調査会とその時代(戦争調査会の始動;戦争調査会は何を調査するのか?;戦争回避の可能性を求めて ほか)
第2部 なぜ道を誤ったのか?(戦争の起源;戦争と平和のあいだ;日中戦争から日米開戦へ ほか)

著者等紹介

井上寿一[イノウエトシカズ]
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、学習院大学法学部教授などを経て、学習院大学学長。法学博士。専攻は日本政治外交史。内閣府公文書管理委員会委員、特定歴史公文書等不服審査分科会委員。著書に、『危機のなかの協調外交』(山川出版社、吉田茂賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

93
対米戦争の敗戦。その敗因は、そして戦争回避は出来なかったか。日本は自身の手で総括をしていない。東京裁判で戦勝国から一方的に裁かれたのみ。しかし敗戦後の幣原内閣で総括は進められていた。それは戦争調査会。政財軍民の各界から様々な人物を集め部会毎に約40回の会合が持たれた。しかしソ連やGHQ左派により戦争調査会は結論を出すことなく解散させられた。2016年に公開された資料から会の様子を読み解く。私見だが対米戦争回避は日中戦争の講和、独ソ戦開始前の状況ならば有り得たと思う。米国側はWW2参戦機会を狙っていたので、2021/08/08

rico

35
戦後間もなくこのような調査会が立ち上がっていたことは驚き。悲惨な結果に終わった原因を、政治・文化・軍事等様々な側面から分析し、未来の礎としようとした。連合国側の思惑で頓挫したが、この取組みが形になり共有されていれば、日本の姿はずいぶん違ったものになっていたのではないか。委員の1人が言っている。「敵が悪いが、負けたから、皆悪いことを日本が背負って居るということで、本当に後悔している人は少ない。」70年以上経った今もこの状況は続いていてるような気がする。たまたまだけど、12月8日に読了。2018/12/08

金吾

34
○戦争調査会の調査内容が広範かつ詳細であり、興味深い内容でした。特に各部会における論争は面白かったです。しかし戦争の起源の調査の初っ端が平野義太郎氏のような変節漢というのは驚きました。また馬場恒吾氏のソ連批判的思考はもっと外交筋がいうべきだったと思います。軍部特に海軍の増長、無責任や戦略的な考えのない政府は、誰でもわかる目先に懸命になり、長じては地位ではなく自分が偉くなったと思い、ノーブレスオブリージがなく国家を考えられないことから起因していると考えます。今に至る民族性でしょうか?2024/04/07

Akihiro Nishio

30
戦後直ぐに当時の首相幣原により、政治外交、軍事、経済、思想文化、科学技術の5部会から、どうして戦争が起きてしまったのか、どこで引き返すことができたのかを研究し、将来の平和に貢献しようという大プロジェクトがあった。それが戦争調査会であった。改めて見ると多くの分岐点があり、戦争は必然ではなかった。さらに残念なのは軍事の部会が開かれなかったこと。結局、軍部が当時どうしてそうした判断をしたかがわからないので、最も重要な部分は謎に包まれたままである。最近まで、この調査資料が非公開であったというのも残念。2017/12/14

skunk_c

29
前段は戦争調査会の顛末、後半は残された資料から戦争への道と終戦がなぜ遅れたかについて著者が論考した内容。前半は会の存在を知らなかったので興味深かった。後半は調査会の資料の内容には興味を引かれたが、そこから著者が引き出した部分は最近の通説と大きく変わるものではなく、ちょっと期待はずれ。とはいえ、この辺の歴史をコンパクトにまとめたものとしては悪くはない。サイパン陥落という絶対国防圏崩壊後に戦争を続けたことによる犠牲の増大に言及はあるが、なぜその段階で終戦工作に臨まなかったのかの分析はない。そこが問題と思うが。2017/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12405002
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。