講談社現代新書<br> ハプスブルク帝国

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講談社現代新書
ハプスブルク帝国

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  • サイズ 新書判/ページ数 448p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884426
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C0222

出版社内容情報

広大な版図と多種多様な民族を支配下に置き、千年もの命脈を保った世界史上、最もユニークな帝国。その歴史がこの1冊ですべてわかる 1273年、ドイツ南西部の雄として知られたルードルフ四世が、ドイツ王に選出されます。各国の相反する利害関係からの、「より悪くない選択」としての選出でした。しかしこの偶然が、その後の「ハプスブルク帝国」大発展の基礎となりました。
 ヨーロッパ列強との婚姻関係がもたらした偶然も幸いして、帝国の版図は拡大の一途をたどります。なかでもスペインを領有したことで、その領土は中南米そしてアジアにも及ぶ広大なものとなり、「日の沈むところなき帝国」とまで呼び習わされるに至りました。19世紀のイギリスではなく、この時期のハプスブルク帝国こそが、元祖「日の沈むところなき帝国」だったのです。
 その後も二度にわたるオスマン帝国のウィーン包囲の脅威をはねのけ、オスマンからの失地回復にも成功するなど、ヨーロッパの大国としての地位は維持されます。しかし19世紀になると徐々にフランス、イギリスなどのより「近代的」な国々の後塵を拝するようになります。そして自国の皇位継承者暗殺を発端として勃発した第一次世界大戦での敗北により、ついに終焉の瞬間を迎えます。
 本書は、現在のオーストリア、ハンガリー、チェコ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナなどに相当する地域を中心とする広大な版図と、そこに住まう多種多様な民族を支配下に置き、曲がりながりにも1000年の命脈を保った世界史上にもユニークな「帝国」の歴史を一冊の新書で描ききった意欲作です。

はじめに 
第一章 勃興  
第二章 オーストリアの地で
第三章 「さらに彼方へ」
第四章 「ドナウ君主国」の生成
第五章 主権国家体制の下で
第六章 「何事も人民のために、何事も人民によらず」
第七章 秩序と自由
第八章 「みな一致して」
第九章 ハプスブルク神話
あとがき


岩崎 周一[イワサキ シュウイチ]
著・文・その他

内容説明

1000年の歴史が、これ1冊で、わかる!!!図版多数。新知見もふんだんに取り入れた決定版。

目次

第1章 勃興
第2章 オーストリアの地で
第3章 「さらに彼方へ」
第4章 「ドナウ君主国」の生成
第5章 主権国家体制の下で
第6章 「何事も人民のために、何事も人民によらず」
第7章 秩序と自由
第8章 「みな一致して」
第9章 「ハプスブルク神話」

著者等紹介

岩〓周一[イワサキシュウイチ]
1974年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程総合社会科学研究専攻修了。博士(社会学)。現在、京都産業大学外国語学部准教授。専門は、近世ハプスブルク史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

69
近世~近代ヨーロッパにおいて、抜きん出た存在感を持つ帝国についての通史で、手に取りやすい新書でありながら、丁寧な歴史評価がなされており、そのページ数もあって重厚な内容。政治はもちろん、経済、産業から文化までを余すところなく捉えていこうという著者の姿勢がにじみ出ている。しかも読み応えはあるが文章は平明で読みやすい。帝国であるが故に、その評価は様々な視点から揺らぎ易いのだが、そのあたりを著者自身を含めて相対化しながら位置づけているのがよく分かる。ヨーロッパ史、中央~東欧を学ぶに当たっての必読書の1冊と思う。2020/07/07

ころこ

54
国民国家以前の国ごとの歴史を、帝国という横軸とハプスブルク家という縦軸で横断した歴史書だ。だんだんと国民国家らしきものが勃興し、ハプスブルク家は苦しくなっていく。社会学化した歴史学の様なアプローチは珍しくないが、本書は従来の歴史の記述を維持したまま、観点だけを変えている。知識があればもっと楽しく読めるだろうが、そこまで至らず地図や家系図などの図版に助られた。前半が難航し、後半はストレスなく読めたので、自分の弱点を見直す切っ掛けとなる。もっと世界史を勉強せねばという焦燥感が残った。2023/10/16

もりやまたけよし

43
ハプスブルク家に関する通史を通して中央ヨーロッパの歴史の流れが掴めた。大戦で負けていなければいまも立憲君主国家として存続していた気がする。2020/09/29

nnpusnsn1945

38
ハプスブルク家の統治した帝国(神聖ローマ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国)歴史を概観したものではあるが、ハプスブルク家の君主以外にも、社会情勢や文化史(グヤーシュやザッハトルテといった料理も解説)も言及されている。19〜20世紀の軍内部では、公用語はドイツ語だが、兵営では兵士の話す言語は場所ごとにバラバラだったらしい。2024/07/05

さつき

26
1月ほどかかり、読了。高校で世界史は大後悔時代以降を授業で習ったにとどまり、その後もほぼ勉強したことはなく、時代背景の認識が難しかったが、平易な文章で書かれていたため、抵抗なく読むことができた。ウィーンへ旅行したことがきっかけで読み始めたが、今観光客で賑わっているリング通の街並みやオペラ座などが思ったよりも近年に建設されていたことに驚いた。ウィーンの街並みの背景にある、光と陰を知ることができ、興味深かった。2019/10/03

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